62 ページ22
寝室に着くと、山田は俺をベットに座らせた。
ym 「ほら、おとなしく寝よ」
さっきまで眠ってて、山田いインターフォンの
音で目が覚めたから全然眠くないけど…。
収録の時のこともあって、
恥ずかしくて山田と目が合わせられないから、
おとなしくベットに寝ころぶことにした。
ym 「待って。やっぱ寝ないで」
「は?」
何を思ったのか、
突然山田は俺の隣に腰をおろした。
そのとたん、ギュッと抱きしめてくる。
「…や、山田!?」
ym 「なんでメール返さなかったの。大ちゃん」
…えっ?
いきなりの行動にびっくりしたけど、
どことなく弱々しい山田の声に、
俺はポカンとしてしまった。
…メール?
「ごめん。具合悪かったから、スマホ見てない…」
ym 「返事くらいしてよ。ホント焦るから…」
俺の存在を確かめるかのように、
山田の抱きしめる腕の力が
少しずつ強くなっていく。
そのたびに、胸がドキドキする。
ym 「なんかあったのかと思ったじゃん。心配して損した」
「…心配してくれたのか?」
こう聞けば、山田は絶対、
かぶりを振ると思ったのに。
ym 「…うん、心配した。すごい動揺した」
なのに山田は、抱きしめる腕をさらに強め、
そんなことを言う。
ふざけるような、否定するような、
そんな素振りは見せない。
ym 「昨日、家の前で待ってても大ちゃん出てこないし、避けられてると思った…」
ドキッとした。
だって今日は、山田に会わないで済むと
思ってたから。
弱い部分を見せてしまって、恥ずかしくて。
だから、ちょうど風邪を引いてくれて
よかったと思ってた。
でも、そっか…昨日む迎えに来てくれてたんだ
体を離すと、山田は俺の目を見つめてきた。
だけど、目を会わせることができず、
すぐにそらしてしまう。
ym 「なんで目、そらすの」
「…なんでもな…」
言いかけると、顎をクイッとつかまれた。
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年2月11日 13時