マンネが可愛すぎて困る件 (ページ1)

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プロローグページ1

“家族”=“好きな人”

そう思うことは間違ってるのかな?

??「ジン、キスってしたことある?」

『まだ…ない…』

??「それじぁ、俺としてみようか?」

『っ…どうして?男同士でキスなんて違うだろ?』

??「性別なんか関係ないよ。キスなんてただ“好きな人”とするものだから。」

16歳の夏、僕はまだなにも知らない子供だった。

だけど大好きな家族であるヒョンがそういうならそれが正解だと思った。

『…そうなの?』

??「そうだよ。ジン、ほらっ…」

“ちゅってしてみな”
そう言いながら自分の唇を少しつきだすヒョン。

どうしてこうなってしまったのかはわからない。

だけど確実に僕とヒョンたちとの関係が変わってしまったのはこの出来事がきっかけだった。

はじめてのキス。

それは不安に道溢れた行為だったが、震える唇をヒョンの唇に合わせた瞬間そんなものは消え去ってしまった。

温かい唇はそのヒトの心そのものに触れているようで、なんだかとても嬉しかった。

??「っふふ、上手にできたね」

そんな言葉にさらに気分が良くなった。

キスをするって気持ちいい。
はじめてそう感じた瞬間だった。

“家族”=“好きな人”=“もっと触れたい人”

そう僕が覚えた日。