Seems close but far【skt】 (ページ45)

今日:12 hit、昨日:11 hit、合計:3,362 hit

第４５歩ページ45

Aside

坂田「この後なんだけど」

「はい！」

坂田「もうちょっとAちゃん借りていい？」

「え？」

坂田「俺の行きたいところ連れていきたいんだけど」

「どこでも行きます！」

坂田「ほんとそういうとこ可愛いな じゃあいくか！」

 「プラネタリウム？」

坂田「そう、俺プラネタリウムでデートするの夢だったんだ」

「すごい素敵です」

坂田「席とってあって、あっちの席 なんか恥ずかしいなめっちゃ計画立ててるのバレる笑笑」

 雲みたいになってるカップルシートっていうのかなこれ 二人で一つの席に座れるから距離も近い

頭の中の香菜が、きゃーー卑猥とかいってくるから 速攻あたまから追い出した

 小さい男の子(はやと)「おとうさん！ぼくもあの席座りたい！」

お父さん「だめだぞーあれは男の子が好きな子のために見栄はって頑張って座る席なんだぞー 将来好きな子ができた時にはやとも座れるといいな」

小さい男の子(はやと)「えーなにそれわかんなーい」

お父さん「(微笑み)」

坂田「余計座りづらくなったやん笑笑」

「見栄張ってくれたんですか？笑」

坂田「Aちゃん！うるさい！笑笑」

「ありがとうございます！」

坂田「Aちゃん笑笑早く座るよ」

照れてるのすっごくかわいい 今日のために予約してくれてたんだな

楽しみにしてたのが自分だけじゃなくてちゃんとさかたんもだっておもったらすごく嬉しくなった

 ナレーター「夏の夜空を見上げてみましょう、あれがはくちょう座の一等星………………」

 すごく綺麗

横を向いたらさかたんがいる やっぱり不思議

 映画を2人で見てた時も思ったけど 隣にさかたんがいて今同じものを2人で見てる

綺麗なものをみるさかたんもかっこよくてなんか綺麗

目が合った

 さかたんの口が耳に近づいてくる

 坂田「Aちゃん」

 そんな小声で耳元でささやかれたら さかたんじゃなくても恥ずかしい

坂田「プラネタリウムの間だけ、手繋いでいい？」

 もうナレーターの声なんて何も入ってこない 緊張で体が少し震えて少し寒い

 繋いでる左手だけ凄くあったかい