夢小説の矛盾にツッコミを入れてみよう

小説にするには2 ページ25

いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)
何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)
そして心理描写。

どれがどれだったのか、答え合わせしてみましょう。

「今ね、うちで勉強会してたんだけど、
AがBの服にジュースこぼしちゃって、喧嘩になっちゃったの。
　Bってば、今日はお気に入りの服だったみたいだから、それで今殴り合い寸前なんだけど
　……どうしよう？」

割と大雑把に分けたので、細かいところに突っ込みを入れられてしまうかもしれませんが、
概ねこんな具合です。一言の中に、全部入っていますね。
そのため、どんな経緯で喧嘩になったのかも、報告者が状況に対して不安を抱いていることも、
だいたい読み手には伝わったのではないでしょうか。

話の流れのなかで、これらの要素を過不足なく、
かつ自然な形で伝えられると、小説らしさはぐっと上がると思います。

台本書きですと、セリフやキャラのやり取りを書くことに熱を注ぎがちになります。
結果、これらの要素が抜けてしまい、「で、このシーンはどういう状況で会話してるの？」
と、読者が混乱してしまうので、
「読者には、どこまでの情報が伝わっているか」ということを、
常に頭に入れながら書いていきましょう。

重要な情報も、一回出たきりでは読んでいくうちに忘れられてしまいますから、
間をあけて再び出したり、
膨大な設定もいきなりは覚えられませんから、
話の中で、覚えてもらえるようなエピソードと一緒に明かしていきましょう。

その7:その設定、消えるよ→←小説にするには1

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