攻略法120↓ ページ40
樹side
「スマホなってるな。その着信音俺のだから、樹俺のスマホこっちに投げてくれ。」
「あ、うん。」
私は近くにあったスマホを真緒くんの方に投げたが、投げ方が悪く真緒くんに直撃してしまった。
「痛っ!?」
「ああ、ごめん!!」
「いや、大丈夫だ。これがスマホか?」
真緒くんは自分のスマホを手に取り耳に当てる。
「も、もしもし〜誰かわからんけど、ちょっと忙しいから後にしてくれる?ってえ?凛月?あ、うんおはよう!お前近頃早起きだなぁ。あはは!え?俺の声が聞きたかっただけ?」
真緒くんの電話の相手は凛月くんだった。
いつもだったら寝ている時間なのに起きてるなんて……意外。
「え?何もないよ?」
急になぜかそう答えた真緒くん。その声は何もないよと答えた割には震えていた。
「大丈夫大丈夫!むしろ嬉しかったというか。ラッキーだったっ
ていうか、すごく柔らかかった!」
は?!
「ちょっと真緒くん?!な、な、なに言ってるの?!」
私は何を言い出したのかわからない真緒くんの浴衣を強く引っ張った。
「ちょちょちょ引っ張るなって!樹?樹さん?」
だって、だって急にや、柔らかかったなんて言われたらこうもなるよ?!
「え?ち違うぞ凛月!樹がいるのは断じて同じ部屋に泊まったからではない!だから怖いって!!怖いオーラを出すな!!あぁ、まじで何なんだこれ?!」
*********
「取り乱して申し訳ありませんでした。」
なぜか本日二回目の土下座。
「ええ、大丈夫だよ。むしろ私の方こそごめん。」
やっぱり、無断でアイドルがいる部屋に入ってはいけないよね。
「いや、お前が謝ることないって。俺を起こしにきてくれたんだろ?ありがとな。」
「あ、ううん。お礼ならあんずちゃんに言って。」
「え?あんず?」
「うん、さっき部屋の前で悶々としてたからさ。多分心配してた
んだと思う。」
昨日のこともあるからさ。
「そっか、俺あんずにも心配かけてたのか。」
「うん。」
真緒くんは少し悲しそうな顔をしたがそれも少しの間で、すぐに立ち上がった。
「よし。あんずにも迷惑かけたし、会いに行くか。それに俺にもできること探さないとな。」
そして私の方を見る。
「?」
「抗ってやるさ。死に物狂いでな。」
「!!」
その言葉は昨日の夜に私が言った言葉だった。
「うん!!」
よし!!私も頑張ろう!!
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灰月葵(プロフ) - るーんさん» 早速コメントありがとうございますペコリ((・ω・)_ _))あんずちゃんを入れるかどうか実は迷っていたんです…ですが、満足して貰えたみたいで嬉しいです!!本編も再開しますので!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年10月3日 22時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん!!テストお疲れ様です!リクエストの書いてくださってありがとうございます!!!とてもとっても面白くて違和感なくて最後萌えました(〃▽〃) あんずちゃんグッジョブです笑笑 (2020年10月3日 21時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - 灰月葵さん» テスト大変ですよね(><) 更新は気にしなくて大丈夫です!(上からごめんなさい) ただ、また続きが読めるなら嬉しいかぎりです*´`* テスト勉強、無理せずがんばってください!応援してます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: 695c41a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
灰月葵(プロフ) - るーんさん» リクエストはまだまだ募集中です!今回のリクありがとうございます!自分自身学生で今現在テスト期間なんです!(T . T)そのため更新が遅れると思いますが、がんばります!続きも楽しんで貰えるように頑張ります! (2020年9月25日 21時) (レス) id: 41d5b3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーん(プロフ) - お忙しい中いつも更新をありがとうございます!…番外編のリクはまだ受付中でしょうか? もし良かったら凛月くんの個別プロデュース中に、Knightsの面々やユニット問わず皆乱入、最後は大団円!見たいなの読んでみたいです(≧▽≦) (2020年9月25日 15時) (レス) id: 058313c245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灰月葵 | 作成日時:2020年8月30日 18時