兄さん攻略法3

（番外編）ごちゃごちゃな放課後 ページ18

るーんさん、リクエストありがとうございます！

時期はあまり考えておりません。


樹side


今日は久しぶりに凛月くんの個人レッスンです。


「樹、日重ねるたびにスパルタになってない？」


「え？」


突然凛月くんにそんなことを言われて私は寝転んでいる凛月くんの方を振り返った。


「ごめん、スパルタだった？」


「いや、ついていけてるから大丈夫。」


その割には結構息が上がっていた。

今日はいつもより休憩時間増やしたほうがいいかな。

そう思い、私は自分の鞄からスケッチブックを出したところで


「たのもーーー！！！」


「え？」


あんずちゃんとトリスタがやってきた。


「え、え、あんずちゃん？」


「あ、まーくんだ。」


あんずちゃんの手元にはいろいろな資料があった。


「どうしたの？あんずちゃん？」


「衣装のことで教えて欲しいところがあるの。それで樹ちゃんに教えて欲しいんだ。」


「衣装のこと？」


珍しいこともあるものだ。あんずちゃんは結構一人でいろいろできてしまうから……


「私はいいけど、凛月くんは大丈夫？」


私は凛月くんの方を向くがすでに凛月くんは真緒くんにベタベタしていて問題はなさそうだ。


「あはは、大丈夫みたいだね。で、あんずちゃんどこがわからないの？」


「ここのデザインだけど、なんか足りないと思うんだよ。」


あんずちゃんが出して来たデザインを見て何が足りないのかがほんの少し分かった気がした。


「多分ここの部分が寂しいんだと思う。」


そこからあんずちゃんに説明していると。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ。」


へ？

急に友也くんが入って来た。


「ど、どうしたの？友也くん？」


友也くんは少し目尻に涙を浮かべてこちらを見ていた。


「どうした？友也。……まさか部長か？」


「ほ、ほ、北斗先輩……」


友也くんは北斗くんを見た瞬間何かが切れたようにペタンと座ってしまった。


「だ、大丈夫？」


私はそういうが、友也くんには聞こえていないようだ。


しかし、その安心も束の間………

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