兄さん攻略法２

攻略法87↓ ページ45

樹side


司くん？！なにどさくさに紛れてそんなこと言ってるの？！？！


「だ、ダメに決まってるでしょう！//////////」


「ダメですか、ちぇ…構いませんよ、ちょっと言ってみたかっただけですから。」


つまりは冗談だと？


「もう、先輩をからかうんじゃありません。」


「ふふ、たまには子供っぽいわがままでも行ってみようかなって。冗談を言っていたら程よく緊張も解れました。」


それなら、全然いいんだけど。


「それに。」


？


「樹お姉さまの照れた可愛らしい顔が見られただけで、今は満足しておきます♪」






………後輩にからかわれる先輩とは？



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


ステージの上には司くんとレオさん。


そう、最終決戦だ。


私は他のKnightsのみんなと舞台袖で見ている。



「やっほー新入り、なかなかいい顔になったな。最初の頃は『なんだこいつひ弱そうだなぁ撫でたら死んじゃうんじゃないか、騎士っていうよりお姫様だろ？』なーんてまじで心配だったけど。」


ひどい言われようだ司くん！！レオさんそんなこと思ってたのか……


「わはははは⭐認めてやるよ、お前もKnightsだ！を誇り高い騎士だよひよっこだけど。」


レオさんは舞台の上で高らかと笑った。その顔は以前のものと少し似ていた。


「よく逃げずに舞台に上がってきたなぁ。もう仲間は誰もいないのに？リッツもセナもナルも、もう倒れた。全力で戦って、けれど出番を終えた。こっちも俺以外は全滅だけどな。まあ、ナイトキラーズの連中は善意で協力してくれたんだし。」



「……Leaderあなたはどこまで計算していたのでしょう？最初から、このジャッチメントは私とあなたの喧嘩です。あなたのやり口に不満を抱いて食ってかかった私をあなたが受けて立った形になります。ここまで読んでいたのですか？こんな終幕を演出するために。」


レオさんはいつもヘラヘラしていて、元気で、天才で。


それでも一番にKnightsのことを気にかけている人。私はレオさんのことをすべて把握することはできない。


「だとしたら、私は感服いたします。まだまだ先輩方にはかないません。」


それでも私はレオさんが全部Knightsのためにやったと思いたい。

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