兄さん攻略法２

攻略法66↓ ページ24

樹side


ｶﾞﾁｬ


「ただいま戻りました。」


私と凛月くんがレッスン室に入るとなぜか三人は黙りこくっていた。


……えっとこれは一体どう言うことなのでしょうか？


私は助けを求めるように凛月くんの方を向いたが凛月くんは首を横に振るだけだった。


え？本当に何があった？


「あら、お帰りなさい。」


鳴上くんが私たちに気づくが私は空気が重過ぎて返事をするのに戸惑ってしまった。


「あ……うん。ただいま帰りました。ごめんね、遅くなって。」


私は壁際に行き自分の荷物を物色する。


「で？どうなったんですか？衣装のことは。」


後ろから朱桜くんに声をかけられる。

初めて話しかけられたため、私は嬉しくバッと後ろを振り向いて


「うん衣装は私が作ることになったよ！」


力強く言った。


「そ…そうなんですね。」


あれ？ちょっと引かれてる？

ま、いっか。


「じゃあ、衣装のことは終わったのでレッスンを再開しましょうか。もう一度最初から踊っていましょうか。」


私は手を叩いてそう言うとKnightsの皆は各配置についていく。


「じゃあ音楽流しますね。」


私はミュージックプレイヤーの再生ボタンを押した。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊




「じゃあここまでです。」


時計を見ると少しだけ下校時間は過ぎていた。


「終わった〜」


「お疲れ様です、凛月くん。」


凛月くんが私の肩に乗せてくる。


「くまくん、下校時間過ぎてるから早く着替えるよ〜」


兄さんが奥で凛月くんを呼ぶ。


「えー」


「早くして！」


凛月くんの首根っこを掴み兄さんは着替えに行った。



よし！凛月くんも着替えに行ったことだし片付け頑張りますか！！

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