攻略法63↓ ページ21
樹side
「デザインは描き続けたの?」
「本当はやめようと思ったんだデザインを書くのも。でも描きたかったから、お母さんみたいになりたかったから。私はお母さんが羨ましかった。兄さんの服を作るお母さんに…」
「だから私はデザインを描き続けた。でもやっぱり見せるのが怖かった。服を作るのが怖かった。」
これまでの私はずっと1人で誰にも見せずにデザインを描き続けた。でもあの日あのとき君は私を変えてくれた。
「でも凛月くんがね、私を変えてくれたんだ。」
「凛月くん?」
「うんそう。」
私はあの日を二度と忘れない。
「私つい最近凛月くんにデザイン描いてたのがバレちゃってね。私そのとき本当にゾッとしたよ。何言われるんだろう、また罵倒されるのかなって。でも凛月くんから出た言葉は全くの逆だった。『俺はあれ、好きだよ』って。そのとき私感動しちゃって。ずっと言われてこなかった言葉だったから。ずっと欲しかった言葉だから。それが嬉しくて嬉しくて。そのあとも色々後押しいてくれて、だから服を作ろうと思って…非難されても罵倒されても凛月くんは私のデザインを褒めてくれる。だから私ももっと頑張って服を作ろうって思うんだ。」
「そうだったんだ……あ!!私にも見せてよ樹ちゃんのデザイン!」
「え?!」
え?まさかそんなことを言うなんて思ってもなかった。
別にあんずちゃんに見せるのはいいが今私はキャンパスを持っていない。
「えっとセナハウスにキャンパス置いて来ちゃったからまた今度でもいい?」
「うんいつでもいいよ。」
よかった。
「じゃあKnightsのことありがとね。じゃあまた明日。」
私は立ち上がりそのまま教室を出た。
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灰月葵(プロフ) - 瀬永ゆうさん» ありがとうございます!!初めての作品なので喜んで貰えて嬉しいです。とても皆さんに早くお届けできるように頑張ります!! (2020年5月7日 12時) (レス) id: c25f3f3a69 (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 長文失礼しました! (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 前作からずっと読ませてもらってます!めっっっっっっっっっっっっっさ面白いです(*^^*)続編おめでとうございます!お身体に気をつけて更新頑張ってください(*´-`)応援しています! (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灰月葵 | 作成日時:2020年5月6日 18時