【呪術廻戦】私と先生の日常のあれこれ (ページ3)

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気持ち【ほのぼの】※モブから告白される描写ありページ3

「好きだ！付き合って下さい！」

私は今、人生で初めて異性から告白された。正直に言うと困惑しているし、どう返せば良いか困っている。

目の前にいる彼はクラスの同級生でもあり友人でもある。この学校は生徒数が少ない分、結束力が段違いで互いの信頼も厚い。

だからこそ、今回の件に関しては慎重に対応していかなければならない。

「おい、大丈夫か？」

「あぁ、ごめん。他の事を考えてて」

「そっか。それでさっきの事なんだけどよ」

彼の様子がよそよそしい。その姿を見て今すぐに決断しなけれと悟った。

彼の心情を汲み取って付き合うかそれとも……。

「青春してるね～。僕、そういうの好きだよ」

「「先生？！」」

五条先生の突然の登場に二人とも声が裏返ってしまった。

「やぁ。僕の事は気にせず続けていいから」

「いや、この状況で続けられるとでも思ってるんですか？」

私が冷静に言うと先生は謝りつつも楽しげに笑っていた。

「さて邪魔者は退散するとしよう。あぁそうだ」

去り際に先生は私の方に視線を送り口を開く。

「大事な時こそ自分の気持ちに素直になれ」

優しく核心をついた励ましの言葉に背中を押された。先程まで悩んでいたのが嘘の様に、少しずつ自分の想いを受け入れられていく実感がする。

瞼を閉じ自分の応えを再確認し、ゆっくりと口を開いた。

____________

空が眩しい。そう感じたのは、きっと自分の気持ちに素直になれたからだと思う。

ベンチに腰掛け流れる雲を見つめる。ふと、こちらに向かってくる足音を耳にしそちらに視線を送る。その先には、五条先生の姿があった。

「気分はどうだい？」

「彼には申し訳ない事をしたけれど、本当の事を言えて良かったって思えます」

そう、私はついさっき友人の告白を断った。確かに彼とは固い友情と信頼で結ばれた仲だが、そこに異性としての意識はなかった。その事を正直に話した結果、彼は眉尻を下げ寂しそうに笑い、「ありがとう」と言った。

「もし、彼の手を取っていたら、いつか偽りの気持ちが露呈したと思います。彼を傷つけるだけでなく彼の愛が憎しみに変わってたかもしれません」

「……誠実に向き合った。という事だね」

私は先生の言葉に首を縦に振ると先生は満足そうに笑っていた。

「僕も自分の気持ちに素直になろうかな」

「え？」

続きを言おうとした時、既に唇に柔らかい感触があった事は生涯忘れはしない。