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75話 ページ17

中「おい!大丈夫か!?」

咄嗟に駆け寄り支えようとしたが、その手は思い切り振り払われた

『触らないで!!』

顔は赤く、息も荒い。


俺は傷口からばい菌が入ったんだ、と思った。


中「取り敢えず医務室に行かなきゃ駄目だろ!」

その瞬間、先程まで鋭く光っていた少女の目は怯えと恐怖の色に染まった

『や、やだ…やだ!!行きたくない!』

中「あ、おい!!」


其の儘 少女は立ち上がり、走って鍛錬場から出て行ってしまった



中「なんだ彼奴…」






再会したのは、三日後の姐さんが其奴を連れて来た時だった





―――――――――



森「太宰君、中也君。
この子がこの間云っていた子だよ」

姐さんと共に来た其奴は、この間鍛錬場で出会った少女だった

姐さんは其奴の肩に優しく手を添えていた

今日は綺麗な着物を着ていて傷は見えないが、袖口から覗く小さな手は矢張り傷だらけだった

中「手前…、この間の」

太「何 中也、知り合い?」

太宰が俺と少女を交互に見、面白そうに口元を歪ませた

森「ほら、自己紹介して」

首領はそう云うと俺たちの背中を少し押した。

太宰は貼り付けたような笑みを浮かべて「私は太宰治。よろしくね」と手を差し出した。

太宰の包帯だらけの手を見、不思議そうに首を傾げてから握手をして

『…鈴森A』

と小さく自分の名前を告げた

太宰が退いた後、俺も一歩出て 二度目だけど名前を告げて握手をした。



その手はとても冷たかった

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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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みゃーすく - こんにちは!いつも楽しく読ませていただいてます!評価100票目いれましたよ!(ドヤァ)頑張ってください! (2018年12月22日 9時) (レス) id: 6bc0684f66 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» あ、よかったかえってきた.....(気にしなくて大丈夫ですよ!) (2017年6月11日 15時) (レス) id: a727658566 (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» はっ…危なく逝ってしまうところでした…危ない危ない…(返信遅くなってすみません汗) (2017年6月11日 13時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)
灯火(プロフ) - 焼きそばパンさん» 待って待ってお墓いかないでまだはやいですよ((( (2017年5月16日 20時) (レス) id: e8716935ee (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン(プロフ) - 灯火さん» おわああめっちゃ嬉しいです!!!ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2017年5月16日 20時) (レス) id: 07a3e57208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焼きそばパン | 作成日時:2017年4月10日 19時

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