26*1【翔ちゃんと会ってたの】 10/9 ページ23
…Aがいた。
見間違いじゃなく、
絶対にAだった。
雅「…うぅぅーーっ…」
声にならない声がのどの奥から滲み出る。
…だめだ、もやもやする…！
ホテルのベッドにダイブして枕に顔を埋める。
雅「うぅぅあぁーーー！！！」
そんな声出したってなにも変わらないのに、息が苦しくなるまで叫んだ。
しばらくしてそこから顔を上げると、時計が目に入る。
…明日も早いし、そろそろビールでも飲んで寝なきゃ、
本当は誰か誘って飲みたいとこだけど、もし翔ちゃんも誘うってことになったら多分普通ではいられない…
雅「…ビール買ってこよ…」
ぼそっと呟いて玄関に向かいドアを少し開けると、話し声が聞こえた。
…あ、翔ちゃんの部屋だ…
ドアに体半分隠れてて顔は見えないけど、女性だった。
直感で、Aだって思った。
…翔ちゃんの部屋…いたんだ、
…なにしてたの…？
翔ちゃんとふたりで、なにしてたの…
俺が考える権利すらない思いが頭を巡る。
彼女がちゃんといるのに、
Aのことを忘れさせてくれた優しくてかわいい彼女が俺にはいるのに、
…それでも我慢できなかった。
ドアが閉まる気配がして、俺もすぐにドアを閉める。
…どうしよう、
Aがいる、
Aが今、目の前を通り過ぎる…、
どうしても気になってのぞき穴から外を見て。
しばらくして俺の目に飛び込んできたのは…
雅「…A…、」
…ごめんね翔ちゃん、
ごめん、
謝って許されることじゃないけど、ごめん、
雅「…っ、」
止められなかった。
もう今を逃したらきっと、俺はAに会えない。
このタイミングを逃したら、もう絶対こんな奇跡は起こらない。
雅「…翔ちゃん、ごめん…！」
ドア開けて、その後ろ姿の腕を引っ張った。
A「、」
多分、Aは何がなんだか分かってない状態だと思う。
思いっきり引っ張ってドアの中に引き入れると、怯えたように顔を上げる。
その瞬間、Aは当たり前のように目をまん丸くした。
A「、…」
、どうしよう、早く何か言わなきゃ、
雅「…翔ちゃんと会ってたの…？」
A「え…」
よりによってそんなことって思うけど、止められない。
Aが他の誰かに触れられてたんだと思ったら。
どうしても我慢できなくて、そんな言葉しか出てこなかったんだ。
*
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りな - お願いだから翔くんと幸せになって欲しい泣 こんなに大事にしてもらってるのに相葉ちゃんに戻らないで〜泣 (2020年5月14日 11時) (
レス) id: e2df3a7f4a (このIDを非表示/違反報告)
まにたゃん - 更新楽しみにしてます！相葉ちゃんともうまくいって欲しいけどやっぱり翔くんとの今を大事にして欲しいです (2019年8月9日 14時) (レス) id: 013dbcf72e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうユウ(プロフ) - 今の流れ的には相葉くんともう一度やり直すことになりそう… でも個人的には櫻井くんとこのまま続いて欲しいかな、、続き楽しみにしています！ (2019年5月14日 23時) (レス) id: d4f3dfba4c (このIDを非表示/違反報告)
なおち(プロフ) - 久々更新でも嬉しいです。とりあえずの着地点が見えないからこそ、書き手さんが大変なんだと思いますが。こちらは楽しみにしてます！ (2019年5月10日 22時) (レス) id: 4cd26d7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私的には…雅紀くんと…寄りを戻して欲しいかも？ (2019年5月3日 20時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月23日 23時
