25*1【この瞬間が、幸せな瞬間なんだ】6/10 ページ21
A「ここでいいよ」
翔「でも、」
A「大丈夫、万が一エレベーターに人が乗ってたらマズいでしょ？」
翔「…」
…私がひどいことをしてしまったから、翔を不安にさせてしまった。
翔はちゃんと好きだって信じてくれてた。
それなのに私は、自分の気持ちを信じることが出来なかった…
A「ダメだよ、明日もライブあるんだから、ちゃんと休んで」
なだめるように翔の頭を撫でる。
お風呂に入った後だから、髪の毛もぺちゃんこ。
セットされてるより、私はこっちの方が好き。
翔「…分かった」
A「うん」
笑顔で言うと、翔も笑顔を返してくれる。
…そうだよ、この瞬間が幸せな瞬間なんだ。
翔としか作り出せない、大切な時間…
そうやって一つ一つ翔との間に生まれた気持ちを確かめて、安堵する。
A「寝るときメールするね」
翔「うん、俺も」
優しい笑顔にほっとした。
やっぱりこの笑顔が好きだって、大切だって、そう思えた。
A「じゃ…ね、」
翔「うん」
手を振りながらドアノブから手を離した瞬間、閉まらないようにドアを支えたのは翔の腕。
A「え…」
翔「…忘れ物」
きれいな顔が目の前に表れたと思ったら、柔らかな唇が重なった。
そしてその瞬間、翔が私の腕を思いっきり引っ張った。
A「んきゃっ…、」
翔「、だめだ、」
A「え、…んっ…！」
強引に翔の腕の中に収められると、何度も何度もキスが落ちてくる。
A「んっ…、はぁっ、」
どうにか息をしようと翔から離れようとしても、それを許してはくれない。
胸を押してみたって翔には全然届かなくて、それどころか翔の想いがどんどん大きくなるみたいにぎゅっと体を引き寄せる力が強くなった。
A「、翔っ、」
どうにかふさがれてた唇を離して名前を呼ぶ。
…、え…
…翔は、その目でなにを訴えてる…？
今にも泣き出しそうなその瞳が、私の罪悪感を増幅させた。
A「……翔…、」
翔「…もう少し一緒にいて」
A「え…」
翔「…少しでいい、Aを感じたい」
そんな悲しそうな瞳に、私がさせてるんだよね？
分かってるんだよね、私が動揺してること。
…ごめんね、
翔のこと好きなのに、こんな風に不安にさせて…
A「…うん、私も」
*
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りな - お願いだから翔くんと幸せになって欲しい泣 こんなに大事にしてもらってるのに相葉ちゃんに戻らないで〜泣 (2020年5月14日 11時) (
レス) id: e2df3a7f4a (このIDを非表示/違反報告)
まにたゃん - 更新楽しみにしてます！相葉ちゃんともうまくいって欲しいけどやっぱり翔くんとの今を大事にして欲しいです (2019年8月9日 14時) (レス) id: 013dbcf72e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうユウ(プロフ) - 今の流れ的には相葉くんともう一度やり直すことになりそう… でも個人的には櫻井くんとこのまま続いて欲しいかな、、続き楽しみにしています！ (2019年5月14日 23時) (レス) id: d4f3dfba4c (このIDを非表示/違反報告)
なおち(プロフ) - 久々更新でも嬉しいです。とりあえずの着地点が見えないからこそ、書き手さんが大変なんだと思いますが。こちらは楽しみにしてます！ (2019年5月10日 22時) (レス) id: 4cd26d7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 私的には…雅紀くんと…寄りを戻して欲しいかも？ (2019年5月3日 20時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2015年12月23日 23時
