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「……社長が今からAを連れて行こうとしてたとこなら分かるけど」
「え、」
「俺がそういうこと一番よく知ってると思ったのかもね」
「……」
それは智に聞かれたって事かな。
「それは社長来るまで知らない方がいいか」
「…うん」
「Aは幸せだな」
「、、なんで…」
「Aん中で不安が消えてんのか分からないけど、俺からしてみればなにを不安がってんのかわかんねぇわ」
「、」
「社長の頭ん中、Aだらけっつーか…」
「それはないでしょ」
「…まぁ、信じるか信じないかは自分次第。俺にはそう見えるって事」
「……」
「斜めから見すぎて本来の意味を見失うなよ」
「え、」
「社長の気持ち聞くまであれこれ考えんのはいいけど、大事なとこ見落として後で後悔すんのは自分だからな」
「……」
潤君はそれだけ言って去って行った。
彼の言葉はいやに重みがある。眉毛のせい？
…うそ。潤君は私に本気で言ってくれてるからだ。
だから刺さる。
…斜めから見すぎてるのかな、私。
真っ直ぐ前からしか見てないと思うけど…
それに、昨日は智との未来を想像できたもの。
だから、その前までの不安とはまた違う。
ていうか、潤君が想像してるような不安は今はほぼない。
完全にって訳じゃないけど、だいぶ幸せの方が勝ってる。
会社近くのいつものカフェで時間を潰してたら、一時間半後に智から連絡が来た。
近くのカフェだと告げると、すぐ行くって本当に5分で来た。
「Aおまたせっ」
「お疲れ様」
「時間やばい、早くいこ」
「え、」
「今ならまだ間に合う」
「、」
時刻は既に19時半。
今から行ってくれるの……？
もう今日は難しいかもって思ってたから、疲れてるのに申し訳ないけど嬉しくて。
手を引かれるがままに着いていく。
10分ほど歩いて着いたのは、まだまだ賑わう大通り沿いにあるきらびやかな電飾のあるお店の前。
「……」
……うそでしょ、私雑貨屋さんでもいいって言ったよ？
「早く入ろ」
「、え、でも、」
「俺が選んでいんでしょ？似合うの選んじゃる」
恋人つなぎされた手をぐいっと引っ張られて店内へ。
ティファニーのお店って初めて来たかも。
というか、今までの彼氏に貰ったこともない。
友達が誕生日に何人かでプレゼントしてくれたことならあるけど…
ショーケースにはかわいいアクセサリーがたくさん。
お店に入ってすぐのところでキラキラに心奪われてると、一周してくるねって智が背を向けて歩き出した。
*
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さゆ(プロフ) - こんにちは。とっても素敵なお話をありがとうございました(*´∀｀)何回読んでもぐっときます！妬いてるのも独占欲強いのもかわいい。まっすぐな智くんが素敵すぎです。また、智くんで書いてほしいなぁ。楽しみにしてます。 (2020年3月5日 12時) (
レス) id: b39ec88e32 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - うわぁーん(。´Д⊂)素敵すぎます！！幸せになってくれて良かった！！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - さぼてんさん» さぼてんさん、こんにちは！無事完結しました！次のお話もお付き合いいただけると嬉しいです♪ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、こんにちは！楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)コメントありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、こんにちは！お話、最後までお付き合いいただき、楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)ニノのお話読みたいと言ってくれる方がいてよかった(笑)一歩踏み出す勇気が出ました(*^_^*)いつもありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年9月7日 0時
