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ご飯も食べ終わって、島行きの船に乗り込んだ。
席には窓が付いていて、外が見える。
ほんっっとうに綺麗な海。
透明の青がキラキラ光って、魚も見える。
「キレー……」
「東京じゃ見れないよね」
「うん」
いつまでても見ていられそう。
窓にへばりついて海を見てると、他のお客さんが乗ってきた。
ふたりのおばあさん。
ふたりでおしゃべりしてるみたいだけど……
……全然何言ってるかわかんない。
「……」
「おばぁの方言、呪文みてぇだよな」
「え、」
「おっちゃんはここまでひどくねぇ」
"何言ってっか分かんねー時あるけど"って笑ってる。
「分かんないの、」
「テキトーに相槌打っときゃどーにかなる」
「ほんと？」
「分かんねー時は分かんねーって言ったら言い直してくれるし」
そうか。わかんない時は分かんないっていえばいいのか。
それから船が港から遠のいていった。
これから5日、こんな綺麗な海に囲まれた場所で過ごすんだ。
……不思議な気分。
小浜島の港に着くと、数台の車が停まっていた。
その中の一台に乗り込んでいく、さっきのおばあさん2人。
また呪文のような言葉を口にしながら笑ってる。
…ここはもう、日本じゃないな、なんて。
海外に居るような気分。異国の地。
「あ！智君！？」
そんな場所で急にさっちゃんの名前が呼ばれて驚いて。
振り向くと、そこにはデニムの短パンに白無地のTシャツ、キレイな小麦色に焼けたポニーテールの女の子が立っていた。
「智君久しぶりー！元気だった？」
「あ、…うん」
「待ちくたびれたよー！」
この子…、誰。
さっちゃんとすっごい仲良さそうな……
"早く早く"って腕を引っ張られて、車に乗せられそうになる。
ちょっと待って、さっちゃんが…っ！
「、待って！」
「ん？」
振り向いた彼女が、私越しにさっちゃんを見つけた。
分かりやすく眉が寄る。
「……誰」
「誰……って、…彼女」
「彼女！？」
「…うん」
「いつも来る時はひとりって言ってたじゃん！」
「え……」
何この子、すごいガツガツ来るじゃんっ、
ひとりでオロオロしてると、"なにやってるさー"って運転席から男の人の声がした。
「だってっ、智君ひとりなんじゃないの！？」
「誰がひとりって言ったさー。悪いねえ、ナミはぎっつあならんだからさー」
「……」
……なんて言った？
早速外国感満載！
*
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やっち(プロフ) - うさこさん、こんにちは。どの作品もとても良かったです。また作って欲しいです (2022年11月26日 7時) (
レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結お疲れ様でした！優しさの塊な智くんにメロメロになったりエロエロの智くんにキュンキュンしたり〜とっても楽しかったです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - はるさん» はるさん、こんにちは！ほんと、私もさっちゃんと入れ替わりたい(笑)そしたらもれなくじっくり観察ますけど(≧∀≦)最後までおつき合いいただいて、ありがとうございました！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、コメントありがとうございます！毎回楽しみにしていただいてたなんて…嬉しいです☆他のお話でも機会があればよろしくです(^^) (2019年6月21日 13時) (レス) id: b1c7827c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - うさこさん、おはようございます。とっても楽しかったです！さとちゃん格好良かったなぁ、私も入れ替わりたい←無理(^w^)結局二人が幸せで良かったです！ (2019年6月21日 9時) (レス) id: 4dabf2263b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年4月12日 20時
