257別れて３ヵ月 ページ17
別れてから3ヶ月。
何も変わらない日々がただただ過ぎている。
智君とはたまに飲みに行って、櫻井さんのことを話す時間も少しだけ減ってきた。
櫻井さんって呼び方も、少し板に付いてきたみたい。
…けど好きな気持ちは全然なくなる気配を見せず…
ようやくふたりで話せるようになってきたある日のことだった。
たまたま櫻井さんとふたりで昼休み終わりに食堂にいると、うしろから声がした。
「おー櫻井。…あぁ、櫻井主任か」
はははって下品な笑い声。
振り向くと、ガタイのいい男がにやっと笑っていた。
翔「…どうも。宮下さん」
「いい身分だな、休み時間外に逢い引きかよ」
翔「違います、」
いやに強めに言った。
…ショック…
「なあ、俺より給料もらってんだろ。奢ってくれよ」
、は！？
翔「今持ち合わせがないもので」
「はっ、いつでも持っとけよ、夢がねーな」
…なんなんだコイツ…
開いた口が塞がらない。
なんなの、これだけ人をイライラさせるって、ある意味才能だわ。
「そういや前にミスしたお前の部下、ちゃんと教育したか？しっかりやってくんねーとこっちが困んだよ」
翔「その節はすいませんでした」
「反省だけなら猿でもできるって。俺より給料もらってんだからしっかりやってくれよ」
はぁ！？
イラつく、なんなのこいつ、本当に…、
A「はっ？」
思わずイラッとした声が出て。
睨まれたの分かったけど、それを遮るように櫻井さんが口を開いた。
翔「僕たちはこれで。行くぞ」
A「っえ、」
櫻井さんが頭を下げて、態度のでかい男に背を向けた。
私も申し訳程度に会釈して、すぐに後を着いていく。
A「……」
翔「あいつと関わんな」
私の言いたいことが分かるかのように、ただただ前を見据えて言った。
A「でも、」
翔「下手に関わるとロクな事になんねぇ」
A「…なんなんですか、あの人、」
翔「お前は気にしなくていい」
A「だからって、流石にあの言われようには黙ってられない、」
翔「言われるのは俺だけでいい」
A「、…」
翔「…部下を守れない上司は意味がない」
心臓がぎゅうっと掴まれたみたいだった。
好きだったけど。
今までだって、フられたって、全然好きがなくならなかったけど。
…なんでもっともっと好きにさせるのよ…
かっこよすぎて、泣きそうよ…
*
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ebi信号(プロフ) - いやいやいや。ちょっと待って…早く寝なきゃダメなのに、止まらないー (2019年12月16日 1時) (
レス) id: 99a6a11134 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、こんばんは！翔君の気持ちもJ伝いながら分かり、ようやくこの緊張感から抜け出せそうです(*^_^*)引き続き頑張ります♪ (2018年2月17日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - こんにちは！ 謎だった翔くんの頭の中が垣間見えて心底ホッとしました！！潤くん、ナイス！ 続き楽しみにしてます！ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 952df20f4c (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - keiさん» keiさん、こんばんは！そうだったんです、翔君(笑)そしてJの良さが引き立つ！ふたりの気持ちはどうなっていくのか、そして智君は…。引き続き頑張ります(｀･ω･´) (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - やこさん» やこさん、こんばんは！お互いの気持ちを伝え合うまで後少し！頑張ります☆ (2018年2月11日 22時) (レス) id: 1f73178a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2017年12月20日 23時
