No.22 ページ26
ベルトルトside
俺は今訓練の休憩中にアニとライナーと宿舎裏
に集まっていた。
ベ「ねえ、本当にやらなきゃダメなのかな？」
俺がそう2人に聞くと2人共複雑そうな顔をしてこちらを見ていた。
ラ「あぁ、やらなきゃダメだ。
俺達はそのためにここまでやって来たんだ。」
ア「その通りだ。仲良くしに来た訳じゃない。」
アニとライナーはそう言ったけれど
ベ「でも、君たちだって皆のこと仲間だって思っただろう！！」
俺は少し怒鳴ってしまった。
ライナーがそれに対してなにか言おうと口を開いたとき
？「迷っているならやめれば良いでしょう？」
ラ「誰だ！？」
3人で辺りを見回すと宿舎の２階の窓の縁に頭に狼をのせた銀髪の赤ん坊が座っていた。
ア「……アンタは？」
アニは調査兵団に所属していないので知らないようだが他の２人は違った。
ベ「君は、壁外調査の時いた赤ん坊の１人で、確か名前はレイちゃんだったよね？」
警戒しながらレイを見るとレイは頷いた。
レ「そうだよ。それより……」
レイはスッと目を細めた。
なにもかも見透かしているようなその目が異様に怖かった。
レ「君達は巨人になれる人間だろう？」
レイが告げたその言葉が俺たちに与えた衝撃は大きかった。
ラ「なぜそれを！？」
俺たちの警戒心と殺意の籠った目を向けられてもレイは顔色１つ変えなかった。
レ「……わかるからだよ。私はこの世のすべてがわかってしまうんだ。」
レイは悲しそうに笑った。そして
レ「なぜ君達は運命に従おうとする？仲間と呼べる大切な人たちの命を奪うためにここに来たと言うその運命をなぜ？」
レイの目は真剣だった。そして揺らいでいた。
まるで自分や誰かを俺たちに重ねているみたいに……
なにも言わない俺達を静かに見つめていたレイはもう一度口を開いた。
レ「迷うくらいの運命なら抗えば良いでしょう？どうして君達は抗わない？嫌なら抗いなよ。辛いなら壊しなよ。運命なんて従ったところできっと良いことなんてなにもない。辛いだけだ。」
レイのはなったその言葉はとても辛辣で俺達の胸に深く突き刺さってきた。
レ「……ごめん。君たちを見ていると私の弟子を思い出すんだ。あの子も運命に逆らわなかった。いっその事嫌だと叫んでくれればよかったのに。」
そう言うレイの目には覚悟が見えた。
レ「後悔はしない方がいい。仲間がいるならなおさらだよ。」
そう言い残して去るレイを俺達は黙って見送った。
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和堂 桜 - あ あ あ あ あ あ あ あ あ！！！！！・・・・お お 俺（一応女)なんかの名前を神作に載せていただけるなんて！あ あ あ ありがとうございます！！・・・・・・・・・・・更新ガンバッテ！ (2015年4月15日 5時) (
レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
闇薔薇(プロフ) - 面白いです頑張ってください (2015年4月14日 22時) (レス) id: b45b6ce6ea (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜 - 高評価しときましたZe☆ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜 - はじめまして！とーーっても面白かったです！これからも読み続けていきますが、( ｀・∀・´)ﾉﾖﾛｼｸ。更新頑張ってください！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 3003df8606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吹雪 燐 | 作成日時：2015年4月12日 21時
