デスノート -1-

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「待って！！…」



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「私とエルが離れたら…あなたはエルを殺さない？」


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「約束するの？…出来るの？」



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Aは俺の服を掴んで
泣きながら俺を見上げた


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俺は屈んでAの両腕を掴んだ



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K「約束するよ」


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「…私は貴方の味方にはならない…なれない。」



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K「…分かってるさ」



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「…私は永遠に彼と共にいる」

「それは離れたとしても同じ事よ…」


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K「…分かってる…」


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「私は…夜神くんなんて大嫌いよ、大嫌い…」

「でも私は…私は…エルに貴方がキラだなんて言えない…」


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「貴方に…死んでほしくなっ…」



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俺はAの細い体を引き寄せた。
強く、強く、
砕けてしまうくらいに


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「…貴方と出会ったせいで…私は…」



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K「分かってる…分かったから…」



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今だけだ…
今だけだから
俺の気持ちに応えて

俺を見てくれ…


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K「…A」



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「夜神くんに出会わなかったら私は…」


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K「幸せだった？…」


「…ウッ…ひっく…」



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すると俺の背中に
Aの手が回ってきた。


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「…そんなこと聞かないで…」



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涙を堪えても堪えても
瞼を閉じても溢れ出てくるから



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俺は我慢することをやめた。




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K「…俺はA出会えて良かった…でも…ッ」


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俺はAから体を離して
涙を拭い言った。


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K「…違う形で出会えたら…ッ…もっと幸せだったろうな、俺たち…」


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Aは顔を抑えて
立ち上がった


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「これで最後にしよう…」



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Aは後ろを向いて
走って行った。



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俺はもう止めなかった。



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一つ嘘をついた。君に。



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俺にはエルがどうしても邪魔なんだ…



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