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Aside
面談の約束は取りつけ、手紙も書いてもらったが、それから母親とは会話してない。というか相変わらず会ってない。
そんなこんなで迎えてしまった面談当日。
話す内容もなにも話し合ってないし、来るかどうかも分からない。そもそも私の希望している進路なんて知らないと思うし。その日は1日中落ち着かないまま授業を受け、あっという間に面談の時間になった。
母親は時間通りに来た。なんだかよく分からないけど、やけにテンションが高かった。
智「ありがとうございましたぁ」
同級生母「ありがとうございます。失礼します。」
前の人の面談が終わった。
お母さんと笑いながら話して帰るその後ろ姿を羨ましいと思ってしまうのをかき消して、気持ちを切り替える。
智「進藤さ〜ん、お入りください。」
A「あ、はい！今行きます！！」
母と目を合わせることなく教室に入り、席に座った。隣に座ると、母のテンションの高さの理由が分かった。アルコールだ。きっと家かどこかで呑んできたんだろう。もう呆れを通り越して何も感じない。
智「えっとではまず、来年の進路についてお聞きしたいんですが、お母様と進藤さんの間では何かお話されましたか？」
してないどころか、来年の進路なんて知らないだろう。だから私が答えるしかないと思ったそのとき、
陽子「あの、進路の事なんですが、うちはお金がないので、娘にお金を出すのは高校生までと決めているんです。なので進路は本人に任せるつもりですが、お金は出しませんし、自立するために一人暮らしをしてほいしな、と考えとおります。」
A「え…ちょっと」
母親が勢いよく喋った。
でも要約すれば母の言いたいことは単純。
"金は出せない。家を出てけ。"
娘のことに少しでも興味持ってくれたのかななんて、少しでも期待した私が馬鹿だった。
どうすればいいのか分からなくて、俯いていると、大野先生が口を開いた。
智「お母様のご意見は分かりました。これからは加藤さん本人と私で、進路のことは決めさせていただきます。ただ、書類等必要な場合は、必ず協力していただけるということでよろしいですね？」
心なしか大野先生の口調はいつもと違ったし、母に迫るような言い方だった。そこにどこか父親のような温かさも感じて、嬉しかった。
陽子「分かりました。」
そう返事をして母親は教室を出ていき、面談は終わった。
たった5分。ものすごく長い時間に感じた。
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千夏(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります！これからも更新頑張ります(*^^*) (2019年7月12日 18時) (
レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» いえいえ！ 本日も更新ありがとうございます！ 毎日楽しみにしてます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - ayaさん» すみません、すっかり忘れていました…(^_^; わざわざ教えていただき本当にありがとうございます！ (2019年7月10日 7時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 千夏さん» コメントありがとうございます！ はい！応援してます！ ちなみに、返信するときはレスっていうのを使うといいですよ！(知ってたらごめんなさい) (2019年7月10日 7時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - コメントありがとうございます！感想とても嬉しいです(*^^*)感謝の気持ちは更新でお返しできたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年7月10日 0時) (レス) id: cb9625e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夏 | 作成日時：2019年7月8日 11時
