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〜３０〜 ページ30
「Aさん、ちょっとだけ外歩かん？」
バーからの帰り道、突然の紫耀くんからのお誘い。
「うん、いいよ。」
もう秋も終わり冬に入りかけた季節。
少し薄着をして出てきた朝の自分に後悔。
「もう冬やなぁ。」
寒いよーって鼻をちょっと赤くさせてる紫耀くんが可愛くて笑っちゃった。
「Aさん、手だして。」
「手？」
わけもわからず紫耀くんのほうへ差し出すと右手を掴まれて紫耀くんのポケットへつっこまれた。
「Aさんの手も冷たい！
カイロにしようと思ったのに！」
「そんなこと言うなら離してよ。」
ほんとはすっごいドキドキして、手からこの心音が伝わっちゃうんじゃないかって心配になった。
嬉しいのにまた真反対のこと言っちゃった。
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作者名：いーすとぼーい。 | 作成日時：2016年11月20日 0時
