忘れてしまっても (ページ7)

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急加速ページ7

はやしん｢ヤバっ。｣

翌朝。

そらちぃと同じ時間に寝て目覚ましもかけたのにはやしんが起きたのは9時だった。

はやしん｢そらちぃくん？｣

そらちぃの名前を呼びリビングへ行くとそらちぃは自分カバンをひっくり返しながら何かを探していた。

はやしん｢どうしたの？｣

そらちぃ｢ないんだよ。｣

はやしん｢なにがないんです？｣

そらちぃ｢パソコン。｣

はやしん｢パソコン？そんなの持ってきてたっけ？｣

持って来てなかったようなパソコン。

はやしんはすぐにツリメに電話をした。

ツリメ｢はい。そらなんかあった？｣

はやしん｢おはようございます。そうなんですよ。パソコンないってカバンひっくり返して探してて。｣

ツリメ｢パソコンなら家にあるけど。｣

はやしんはすぐにそらちぃにパソコンがアバハウスにあると伝えた。

はやしん｢ごめんなさい。また何かあったら連絡します。｣

はやしんが電話を切ると燃え尽きたように座って動かないそらちぃ。

はやしん｢そらちぃくん？｣

そらちぃ｢オレおかしい。お金下ろせなくなた。パソコンだって忘れて来ちゃうし。最近だとオレが使う時だけエイジじゃないと家のドライヤーが動かない。全部何かわかんないんだ。｣

はやしん｢忘れる事くらい誰にでもあるから大丈夫ですよ。｣

そらちぃ｢オレは本当に忘れてんのか？分からなくなってるんじゃ…………｣

はやしん｢じゃあ病院行きます？先生に相談して普通か普通じゃないか診てもらうんです。｣

偶然ながらも病院に連れて行く口実ができたはやしんはすぐに着替え歯磨きをして家を出た。