つなぐ手と手 8

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｢えっっ？はぁ？何この量のパンケーキ。｣

｢慧くんが作ったんでしょ？食べて良い？｣

｢あっ、うん。｣

彩星はできたてのホットケーキを食べた。

｢美味しくない。｣

伊野尾は別のお皿のホットケーキを食べた。

｢これは美味しいよ。｣

しばらく食べ続けるとお腹がいっぱいになった2人。

大量に残ったホットケーキにラップをかけ伊野尾は道具を片付けはじめた。

夕方。

山田が帰って来ると大量のホットケーキを見て驚いた。

伊野尾から話しを聞くと山田はすぐに

｢いのちゃん。明日病院行こう。｣

｢病院って？｣

｢だって作ってた意識なかったんでしょう？｣

｢うん。｣

｢ねっ？｣

伊野尾は翌日しぶしぶ病院へ。しかも迷いなく精神科を受診した。

｢やっぱ、どう問診しても統合失調症だね。でも、無意識の症状以外出なくて脳に問題もないとなると何を根本的に緩和させたらいいのか。恐怖なのか、ストレスなのか。｣

｢それが原因で流産するってことは……｣

｢過去に無意識で事故に遭ってますよね？それが心配で。なるべく1人で居ないようにした方がいいですね。｣

伊野尾は医者から忠告を受け帰った。

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