。・＊・。友達・＊・。 ページ10
ｶﾞﾗｶﾞﾗ...
後ろのドアからそっと入る。
あれから、急いで
走ったものの
階段を上がる途中で、チャイムが鳴っちゃって
間に合わなかった
先「赤智、大丈夫か」
A「はっ... はぃ」
先生「そうか、早く席つけ」
さっと席に座ると、
つんつんって、昨日と同じような
くすぐったいようなのが背中から感じる
後ろを振り向くと
智「大丈夫？」
大野くんが心配そうに
目尻を下げて聞いてきた
A「うん... 」
すると、
智「よかった。俺ね、珍しく朝起きられて学校行ったのにAちゃんいねぇんだもん。さみしかった笑笑」
こんな事言われた事なくて、
どう反応していいか分かんなくて
智「ふふ、なんで固まってんの」
A「はっ... 初めてで、」
智「ん？ぁにが？」
A「その、さみしかったとか... ぁの」
智「マジで？... Aちゃん、顔赤い笑笑」
あぁ... もう、
嫌だ。
こんな自分。
A「あっ、あのっ大野くん！
そのっ、」
智「しーっ笑笑」
"そぅちゃんにおしゃべりしてんのばれちゃう笑笑"
授業中におしゃべりなんて、したことないから
声のボリューム分かんなくって...
A「... に、... って... さぃ... 」
智「え？... ふふ。今度は聞こえない笑笑」
A「友達に... なって、くれませんか... あっ、む、無理にとは言わないのでっ」
一瞬驚いて目を見開いて
"んふはっ"
って、笑ったあと
智「なんだ、そんなこと？笑笑
喜んで。」
でっ... できた...
友達...
中学校振りだ...
智「えっ、ちょ... なんで泣いてんの」
A「はっ... 初めてでっ... うぅっ」
先「大野ー、女子泣かせんなよ〜笑笑」
智「俺かよ〜」
クラスが笑いに包まれる
けど、
笑ってるのは男の子だけで、
女の子からは冷たい視線...
もぅ、怖くて怖くて
つぎから次へと溢れる涙を
必死にぬぐって、
A「だっ、大丈夫です！大野くんのせいじゃないですっ... 」
必死に先生に訴えた
先「そぉか？」
ブンブンと縦に首を振る
先生は授業に入って、
皆は何事も無かったかのように
黒板に向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：智菜☆青 x他1人 | 作成日時：2014年11月1日 0時
