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とりあえず急いで
教室にカバンを取りに戻った。
びしょびしょの制服を
予備として持ち歩いていた
ビニール袋に入れる。
ビショ揺れのブラウス
重くなったジャケット
張り付いてくるスカート
ただ濡れているってだけなのに
触るのを躊躇うように指先で摘んで
ガサガサと入れた。
久しぶりに翔と帰るのにジャージって…。
最悪すぎる。
『…櫻井、待ってんじゃねぇの？』
手が止まっていた私を見てなのか
そう声をかけてきた二宮くんにハッとして。
「…いそがなきゃ」
玄関で待っているだろう翔の元へ急いだ。
お世辞でも新しいとはいえない校舎は
歩く度に足音が廊下の端まで広がる。
ちょうど廊下の窓からは逞しく生えている
木々たちに隠れて直接まぁるい夕日は見れないけど。
その葉の間から充分に赤い光が注がれて
私と隣にいる人、2人分の影が伸びていた。
「…二宮くん」
『ん？』
「ありがとう」
『…なに急に』
「いや、お礼言ってなかったなって思って」
『気付くのおっそ！』
普段は滅多に大笑いしない二宮くんが
あはは！と笑い飛ばす一面に
ちゃんと笑うんだなって。
大体眠そうにしてるか
眉間にしわ寄せてるからなんか新鮮。
でもそんなこと本人に言ったら
『俺のことなんだと思ってんの』とか言いそう！
うわ、言いそう！
チラッと横目でもう一度二宮くんを見ると
いつもより機嫌が良さそうだから
やっぱりさっきのことは
口に出さないでおこうと誓う。
二宮くんの意外な一面見れたことが
なんだか嬉しくて、思わず笑みがこぼれた。
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とも(プロフ) - あぁー和くんの天邪鬼が溢れ出てて〜可愛い((＊´艸`)) (2018年9月22日 8時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - ともさん» ありがとうございます！頑張ります(^-^)/ (2018年9月18日 6時) (レス) id: e1cb6e805c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ミヤさんこんにちは。Twitterでずーっと拝読させて頂いてました。続きが拝読したくて…こちらでも楽しみに待ってます！ (2018年9月16日 10時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 瑠那さん» 瑠那さんはじめまして！まだまだ拙い文章ですが読んでいただけて嬉しいです！オムライス…私も食べたくなってきた（笑） (2018年9月7日 21時) (レス) id: e1cb6e805c (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - あいさん» あいさんありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(泣)Twitterでもよろしくお願いします！ (2018年9月7日 21時) (レス) id: e1cb6e805c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤ x他1人 | 作成日時：2018年8月8日 19時
