ご主人様の言う通り (ページ29)

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「「ただいま」」

相葉「おかえりー！」

帰ってくると、だいたい雅紀の声しか返ってこない。

櫻井「ただいま。にのはまた作曲？」

相葉「そうみたい」

櫻井「智くんは、」

相葉「うん。寝てるよ」

いつもそう。
和は部屋で作曲かゲーム。
智くんは寝てて、潤くんは仕込みで帰りが遅い。朝が弱い潤くんは、朝あんまり早く行かなくていいように、夜の間に大体はしてから帰ってくるから。

結局、雅紀しか返事してくれない。
たまに翔くんの声もあるけど、、

「雅紀、今日はお仕事早く終わったんだ。」

相葉「まぁねー」

雅紀は、5人の中で1番不規則な時間に帰ってくる。

まぁそれも仕方ないよね…
"モデルさん”なんだもん

相葉「それより、お二人さん。なんで一緒な訳～？？」

櫻井「あれ？にのに聞いてなかった？帰りにばったり会ったんだよ」

「そうそう。それで、潤くんのお店連れてってもらったの」

相葉「ふ～ん」

雅紀の「ふ～ん」は、和とは違って興味深々。

相葉「二人で行ったの？」

櫻井「そうだけど」

相葉「へぇ、お2人はそういう関係でございましたか」

「ち、違うよ！」

…このくだり今日何回目…(笑)

「ほんとに、ばったり会っただけ」

そう口では言いながらも、心のどこかで
そうであればいいなと思う私がいる。
翔くんも同じ気持ちだったらな…

櫻井「まぁ、偶然会ったのも、なんかの運命かもしんねぇしな(笑)やっぱり世間は狭い！」

ふざけたように言ったその言葉だけで
私がどれだけ大変なのか、きっと気づかないんだろうな…

「そ、そうだね！」

二宮「なんだ、もう帰ってきたの」

思わず「しーっ」と顔で訴える。

櫻井「なに？モモ行きたいとこあった？」

「ううん！！！！！大丈夫」

こっちを見て「馬鹿じゃねぇの」って口パクで笑ってくる和。
逆に、あれでモテてることが不思議なくらい。

「あっそうだ。和曲かけたの？」

二宮「まぁね」

「聞かせてよ！」

二宮「なんで俺が。大野さんに頼みなよ」

「だって和だって歌えんでしょ？」

歌手を目指してたってことは今日聞いたこと。

二宮「金とんぞ？」

「えーー、仕方ないな。ハンバーグ作ってあげるから！」

"ハンバーグが好き”
これも今日聞いたこと。

二宮「しゃーねーな。ちょっと待ってて」

嫌って言ってもやってくれる。
そこが和のいい所。
女の子たちは、きっとそこに惹かれるんだろう