(7/6更新)お兄ちゃんと私part4 (ページ30)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:214,181 hit

新しい友達2 ページ30

みさ『てことはAってあの週刊誌の．．．』

『そう、あれ彼女とか言われてたけど私！二宮さんちの妹です～』

みさ『に、にのの妹』

『そう言えば翔くんなんで来たの？』

翔『ん？なんで．．．？あぁ！！そうだ！Aちゃん検査の時間！看護師さん探したよ？』

『うっ、バレた。逃げてきたのに．．．』

雅紀『ちょ、逃げてきたの？それはダメだよ(笑)』

翔『さあ帰りましょうか？Aさん(笑)』

『やだ無理帰んないー！』

翔『なんでだよ(笑)』

『だっていまの検査さ、痛いし．．．痛さは耐えれても苦しくなるから私にはアウトなの！』

翔『いや、分かんねぇーよ(笑)ほら帰るよ？』

『嫌だー！』

翔『自分で歩かないなら抱きかかえていくよ？』

なんておにぃみたいに黒い笑顔を浮かべてる翔くんと私を抱きかかえる気満々の相葉ちゃん
これは逃げられない

雅紀『帰ろっか？』

『やだー』

なんて言いながらもほぼ強制的に翔くんと相葉ちゃんに手を掴まれ病室まで
その日から私とみさは同い年ということもあり仲良くなっていった
でもおにぃはみさと関わることをあまりよくは思ってなかったみたい
でも私にはまだその時はおにぃの気持ちなんて理解できなかった

Aに新たな友達が出来た。みさちゃんって言うらしい
Aと同い年、でもみさちゃんはいわゆる死を待ってる組で正直あんまり仲良くしては欲しくない
彼女の病気はガンだって。いま仲良くしてるみさちゃんが亡くなってしまえばAはきっと死を身近に感じてしまう
次は自分じゃないかって思い始めて苦しんでしまう。だからあんまり一緒にはいて欲しくない
でもいまAはみさちゃんが居てくれて遊び相手がいるからあまり強く言うのは避けたほうがいいのは確実だった