(7/6更新)お兄ちゃんと私part4 (ページ15)

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おにぃと一緒の収録2 ページ15

俺らが歌い終わると拍手が聞こえてAも歌い切った感が顔に出てた
審査席に座ってる人たちの話を真剣に聞いて受け答えをしてるAを見てなんだかちょっと寂しくなってる
もう２２だもんな．．．そりゃ大人になるわな

審査員『Aちゃんは半年韓国に居たんだって？』

『はい、韓国に留学してました！』

審査員『そうなんだね。歌声がすごく綺麗だったよ。お兄さんと声がすごく合ってて気持ちよく聴けた』

『ありがとうございます！』

審査員『今回なぜ参加してくれたんですか？』

『それは．．．』

おにぃを見るとおにぃが話し出す

和也『去年週刊誌で妹と俺の記事が出てそれが原因で妹が色々周りからの心無い言葉を言われて苦しんでいたんです。だからこうやって妹と番組に出て兄妹であることの証明をしたかったんです。』

『おにぃ』

司会者『そうだったんですね。』

ー

それから俺とAは用意された席に座り他の共演者たちの曲を聴く
そして優勝者の発表があって俺とAは優勝
帰り道でAは俺に『ありがとう』って。ありがとうはこっちなんだけどな
でもあの番組に出たおかげで周りの反応も徐々に変わって来たみたいでよかった

アイドルの兄妹を持つ家族が一度は通る道なんだろうけど
やっぱり気持ち的には複雑。家族をあることないこと書かれていい気はしないからね
少なくとも俺は

ー

今日は父さんも母さんも仕事を早く終わらせてみんなで夕食
今日はおでん。うん、時期的にどうなのかなって思うけどまあいいや(笑)

お母さん『和也、もう少しでできるからお父さん呼んできて』

和也『はいよ』

俺はリビングから庭に居る父さんに声をかける

和也『父さん、夕飯だって』

お父さん『おぉそうか』

みんなで食卓を囲む

俺がちくわぶを取ってたら横からAの野次が飛んでくる

『あー！おにぃちくわぶ取り過ぎ！！』

和也『はぁ？俺よりもお前のが取ってんだろ！』

『私そんな取ってないもん！』

お父さん『なに喧嘩してんだ(笑)』

『だっておにぃが！！』

お母さん『ほら、まだあるから食べ終わってから取りなさいよ～』

和也『ばーか』