守るためなら ページ49
それから俺は電話を切って浅沼さんにAが病院から連れ出された主旨と多分Aの兄の仕業だってことだけを伝えて直ぐに電車に乗った
今日は早く会いに行けるはずだったのに仕事が押しちゃって遅くなるねって連絡も出来てなかったことを悔やんだ
ちゃんと連絡してれば思い止まれたのかもしれないのに
ーー
それから直ぐに彼女の実家に
俺の予想通り、彼女は実家に居た
そして状況は最悪だった
晋一郎『いい加減にしろ！！』
ボロボロになって今にも意識を失いそうになってるAを目の前にしてもなお暴力をやめない兄を見て咄嗟にAを庇った。
これ以上されたらAは本当に死んでしまう
ただでさえまだ心が治りきってないのに、ケア中にこんなことされたらAの心が壊れてしまう
やっと、やっと最近また笑えるようになったのに
やっとまた前の生活に戻りはじめてたのに
兄『どけよ！出しゃばってくんな！』
晋一郎『もういいだろ？この状況見てもまだやんのか！？』
『おにーさん．．．』
晋一郎『ごめん、ごめんな．．．』
『ん．．．』
晋一郎『A．．．？A！』
兄『てめぇどけよ』
晋一郎『どかねぇよ誰がどくか』
兄『どかねぇならこのまま．．．』
晋一郎『いい加減やめろよ、こんなの男がやることじゃないだろ．．．ダサいだろ。これ以上Aを痛めつけないでくれよ．．．。俺にとっては何よりも大切なんだ、守ってやりたいんだよ！！』
それからなんとかAを守って病院に運ばれたあと、俺はピンと張っていた緊張の糸が解けてその場に座り込んでしまう
情けない、情けなさすぎて何も言えない
なんでもっと早くに、こうなる前に助けられなかったんだろう
なんであの時行くなって言えなかったんだろう
なんでもっと早くに病院に行けなかったんだろう
なんで、なんで．．．
此処に、この場所に来なければAは傷つく事もボロボロになることもなかったのに
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
