君の好きな歌を ページ32
そしてこんな時に不謹慎なのは分かってるけど思い出してしまった
君がよく歌ってた歌を。
ユアネスの二人静
Aの繊細な声を思い出した
まるで俺の事を歌ってるようだ
こんな状況になる前に気が付いてあげたかった。
君がこんなことになって、自分の確かな想いを知った。
何がなんでも、嫌がられようと毎日毎晩向き合ってなきゃいけなかった
好きだって、Aが居るから毎日楽しいんだって、俺にとっては大切なんだって
一定のリズムで機械音が鳴る病室で自分の愚かさを呪うしか出来ない。
毎日顔を合わせてたのに何も変化に気が付かなかったのは俺がAをちゃんと見ててあげられなかったからだ。
こんなにも大切だったのに１人で全部背負わせてた、一緒にいるのに全部１人で抱えさせてた。
持ちきれなかったはずなのに、きっとAは笑って大丈夫だよってあの笑顔で重い荷物を何度も背負って、時に引きずってでも持って歩こうとしてた。
俺は自分で守ると誓ったのになんで行動出来なかったんだろう。傷付けてばかりだ
細い腕に巻かれた包帯、白い素肌には似合わない点滴の痕
Aはあんまり見ないでって言ってた首筋の痕。
これはAが頑張った証拠だ
だから俺は好きだった
小さな心で受け入れられないことをたくさん受け入れてきた彼女
それは知らぬ間にAの心を蝕んでた
誰も気付かずにゆっくりと
それから２週間経って、一般病棟に移れたけど相変わらず意識は戻らなくってどんどん不安になっていく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
