重すぎる言葉 ページ20
あなたside
それから数ヶ月後、兄が再び私の元にやってきた。
今度は何を言われるんだろう
何をされるんだろうって怯えきってる私に兄が向けた言葉は私を酷く動揺させた。
『お前が居なきゃ全部上手く行ってたのに。俺も母さんも父さんだって幸せだったのに。なんでお前が生きてんの?なんで死ななかったの?なんで生まれてきたの?お前なんて必要なかったのになんで?なぁなんでだよ...!!!』
『──っ』
ドンキで頭を殴られたようだった。
結局は全部私の罪で、きっと母だって私さえいなければと思ってたんだ
そうだ、私は小さい頃から何かとお金が掛かった
我が儘で欲しがりで兄が貰うはずの愛をきっとたくさん私が貰ってた
私が病院に居る間、兄は父と2人っきりだった
私には母が居た、でも兄に母は居なかった
私が取っちゃってたから
これがいわゆる贖罪なのだろうか
それなら私はそれに気が付くのがあまりにも遅すぎた
家に帰ってもずっと兄から言われた言葉が頭から離れなくってどんどん脳内が支配されていく。
忘れなきゃって思うほど追い込まれて辛くなった
晋一郎『今日カレーだけど甘口と辛口どっちがいい?』
『...』
晋一郎『A?』
『ん...?』
晋一郎『大丈夫?なんかあった?』
『ううん、大丈夫!考え事してただけ』
晋一郎『カレーどっちがいい?甘口と辛口』
『辛口!』
晋一郎『了解』
ーー
66人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にのかず(ぱある) | 作成日時:2021年6月27日 18時