eternally62 ページ17
家について、机に小さな箱を置く。
一度も縁がなくて、これからも縁がないと思っていた、高級なアクセサリーブランドの小箱。
私はこの箱を受け取ることは出来ないから、箱は開けることはできない。
でも、きっと信じられいくらい高い指輪で、
信五くんの覚悟に、私は今まで何をしていたのだろう、と後悔する。
小箱を見ているのが辛くなって、小さな紙袋にそっと入れる。
罪悪感で、頭がおかしくなる。
信五くんの前で我慢していた涙が声を上げて溢れ出てくる。
私は、信五くんを傷つけた。
泣き疲れて、そのまま眠りに入る。
もう誰も傷つけたくない、傷つくのは私だけで良いと願いながら。
___________
数日後、嵐の打ち合わせの日。
相葉くん、翔くんの収録が長引いていて、打ち合わせの時間も延びることに。
スタッフと潤くんは話し込んでいて、相談したいけどできない。
ニノ「A、ヒナに会えた？」
A 「うん、、」
ニノ「その反応みると、別れられてないんですね。」
A 「うん、でも気持ちは伝えたから。」
ニノ「そっか、
てかさ、Aと翔さんのこと、事務所が知ってたんですよね。」
A 「うん、潤くんが事務所の人に言われたみたい。」
ニノ「Aは、どこから漏れたと思います？」
A 「、、わかんない。
たぶん、知ってるのは、メンバー、だけ、。
きいちゃんには、私の気持ちは言ってたけど、翔くんが私に気持ちを伝えようとしてたことは、多分知らないでしょ？」
ニノ「そうですね、翔さんがAに好きって伝えるって話してた場にいたのは、メンバーだけ。」
A 「メンバーから、漏れるはずがないし、」
ニノ「俺は、お前のマネージャーじゃないかと思ってます。」
A 「え、ないない。
いつも、私の気持ちに寄り添ってくれるし、
それに、私がニノちゃんと言い合った後って、私と車にいたし、」
ニノ「まあ、空気的に気付いてた可能性はありますよ。」
A 「そんなの、マネージャーだけに限らないよ。なんで、マネージャー疑ってるの？」
ニノ「この間事務所に行った時に、
マネージャーが、事務所の人に脅されてるのを、
たまたま見てしまったんですよね。」
A 「脅されてる？」
ニノ「内容は聞こえなかったですけど、
かなり精神的に追い詰められてる感じでしたよ。」
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樹(プロフ) - やっちさん» はじめてのコメントとても嬉しいです。ありがとうございます。彼らの雰囲気らしい終わり方ができたらな、と思っていますので、引き続き読んでいただけると、嬉しいです。 (2021年9月7日 11時) (
レス) id: afee8f76cb (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらってます。ハッピーエンドになりますように (2021年9月7日 8時) (レス) id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年9月5日 17時
