eternally61 ページ16
A 「いかない、前に戻るだけ、
でもこんな気持ちで、信五くんとは、いられない。
こんな理由で、本当にごめんなさい。」
頭を深くさげる。
泣きそうになるけど、今私が泣くのは卑怯だと分かっていて、ぐっと堪える。
村上「、、別れんで。俺は」
A 「え、、」
村上「俺は、Aが誰を思っててもええ。
一緒におりたいねん。」
信五くん、らしくない
そう思った。
そこまで何かに執着する人だと思っていなかった。
A 「、、信五くん、無理、だよ、、」
村上「同棲の話したやろ。
俺は、同棲したらAにプロポーズしようと思っておって、指輪も用意しとった。」
潤くんからの事務所の話で、
プロポーズのことはなんとなく予想していた。
でも、信五くんの言葉に、罪悪感がさらに増す。
A 「、、、。」
信五くんが、ポケットから小さい箱を取り出す。
見たことがある、とても高級なブランドの箱で
私の今までしてきたことが、本当に周りを傷つけていたんだと、思い知る。
A 「、、ごめん、」
村上「Aには、おれが必要やと思う。
メンバー間では恋愛もできんやろうし、
A を理解してやれる。
俺には、Aが必要なんやって。
嵐にもおれるし、事務所も的に回さんやろ。
これが、Aを救ってやれる道やと思う。
俺を傷つけてもええ。
そばにおってくれるなら、なんでもええよ。」
A 「信五くん、、ごめんなさい、、
もう、無理、なの。」
しん、と静まり返る空気。
小さい箱を持った信五くんの手が、血管が浮き出るほど力強く握って震えている。
私の知らない信五くん。
私がここまで苦しめてしまったんだ。
村上「、、、別れられん。」
A 「、、信五くん、」
村上「今日は悪いけど、帰ってくれ」
A 「、、でも、」
村上「頼むから、今日は無理や。
これ、預かるだけでいい。もっといてくれ。」
指輪がはいっているであろう、箱を渡される
A 「信五くん、、これは受け取れない」
村上「頼む、これみるとつらくて、色々考えられんのや。一旦預かっといてくれ。」
私の手にそっと、箱を握らせる。
A 「、、、わかった、
今日は帰るね。また連絡するね。」
村上「悪い、今日は送られへん。」
A 「うん、、じゃあ、また」
小さな箱を握りしめて、家まで歩く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹(プロフ) - やっちさん» はじめてのコメントとても嬉しいです。ありがとうございます。彼らの雰囲気らしい終わり方ができたらな、と思っていますので、引き続き読んでいただけると、嬉しいです。 (2021年9月7日 11時) (
レス) id: afee8f76cb (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらってます。ハッピーエンドになりますように (2021年9月7日 8時) (レス) id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：樹 | 作成日時：2021年9月5日 17時
