お兄ちゃんと私 (ページ2)

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私のお兄ちゃん2 ページ2

『おにぃバカ邪魔どいて！』

和也『バカとはなんだバカとは！兄を敬え！』

朝起きて歯を磨いてたらAが降りてきてすぐにどかされる
なんでこいつ朝からこんなにうるさいんだよ．．．

『あぁもう時間ない！お母さんパン焼けた？』

まるで小動物みたいに動き回るA
こいつ今日休みじゃなかったっけ？

和也『なぁ母さん、Aなんでこんな朝からうるさいの？』
ただ疑問に思ったから母さんに質問

お母さん『ほら今日あれなのよ、なんだっけ．．．いんふぃにてぃ？のコンサート！お友達とグッズ並ぶのに朝早くから約束したんですって』

和也『あぁー、Aの彼氏の．．．』
カレンダーを見れば今日の日付に赤のハートマークが書いてある
こいついつの間に書いたんだよ(笑)

Aを見ればパンを口いっぱいに頬張りながら「いんふぃにてぃじゃなくてインフィニットね！」って修正してる

お母さん『Aもうちょっと落ち着いて食べなさいよ、消化に悪いわよ？』

そんな母さんの言葉をよそにAはパン２枚を食べ終わり出掛ける準備をする

『お母さんおにぃ行ってきます！』

お母さん『帰りは？』

『分かんない！日付変わるまでには帰る！』
元気よく飛び出していったAを心配そうに見送った母さん

和也『嵐が去ってった(笑)』

母さん『まったく慌ただしいんだから．．．あの子ちゃんと薬持ったのかしら』

和也『Aなら大丈夫でしょ、薬ないとしんどくなった時辛いの分かってるし』
すごい元気そうに見えるAだけど本当は特定疾患の持病持ち
小さい頃は入退院を繰り返してて可哀想だった
今じゃすごい生意気だけどそれでも可愛い俺の妹

お母さん『そうよね、和也も早くご飯食べちゃいなさい。今日は帰り遅いの？』

和也『はいはい(笑)うーん．．．俺もAと同じくらいかな．．．』

お母さん『じゃあもしお母さん寝ちゃってAの迎え行けなかったら和也よろしくね？』

和也『待って待って母さん！俺が迎えに行くの？』

お母さん『だってお母さんお父さん帰ってきたら料理作らなきゃいけないし．．．和也しか深夜まで車動かせる人いないでしょ？』

和也『父さんは！』

お母さん『お父さんは疲れて帰ってくるからダメ』

和也『はぁ．．．』
なんで俺が妹の迎えなんだよ(笑)ほんと１人で帰ってこいよな