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45. ななもり。 ページ47

A side




サトミが、ナイフを振りかぶる。


きっとトドメをさすつもりだ。


真っ直ぐ胸に向かって落ちてくる鋭利な物を見ながら、私は不思議と落ち着いていた。









“サトミの生きた証を残したい”


“誰かの為にこの能力を使えるまで”









そんなもの、ただのエゴだ。


私が自分の罪悪感を薄めようとしてるだけだ。









事実は、変わらない。










サトミを殺したのは私。強大な能力を持ってるのも私。


またこの力に振り回されて大切な人を失うくらいなら、死んだ方がマシじゃないか。


だって、サトミの生きた証は彼女と瓜二つの弟に残ってる。


また考えようによっては私は今回、他人のために自分の能力を使ってる。


私が生きていく目標はもう、達成してる。









.









だから、もう。もう、いいんだ。


もう、誰も苦しめないように。


今ここで、私が死ぬ。







それでいい。









目を閉じて、死ぬのを待つ。


サトミに殺されるなら、それは本望だ。


ずっと、後悔していたんだから。









『………………』


何かが被さる感触。


そのまま暫く目を閉じていても、何故か痛みは感じない。









『…………っ、!?』


不思議に思って目を開けると、私に被さる一人の男。


紫色の髪と瞳……ななもりだ。









.









『なんで、』


絞り出した声。


それは自分の想像よりずっと、か細かった。









な「その子は、君の思ってる子じゃないよ」


痛みに顔を歪めながら、ななもりが口を開く。








.





な「その子の姿を模倣した、ただの《憎悪》の感情だ」









.

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キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あらまぁ僕は神じゃないよ髪だよw (2020年7月21日 17時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - キャットちゃん神かもしれない← (2020年7月20日 18時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - くまくまちゃんさん» あら、くまちゃんだー笑 わかりました、頑張ります! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
キャット(プロフ) - ユウラリさん» コメントありがとうございます!わかりましたー!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: b14926060a (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - あのっ!面白いですっ!大好きですっ!!!A希望ですっ! (2020年7月19日 10時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねころん。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月11日 14時

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