4 ページ4
次の日の朝、タカシは「委員会の説明受けなあかんから」とか言って、先に行ってしまった。
タカシは委員長か、
「タカシいないと1人かあ、」
昨日から使い始めたこの最寄り駅のホームには、この時間、結構小さめの割に、沢山の通勤通学の人が集まる。
みんなスマホに目を落として、私の独り言なんて聞いてないだろう。
2「俺いるよ」
「へっ」
聞き覚えがある声、振り向くと、あいつ…じゃなくて、小笠原くんがいた。
「小笠原くん…聞こえてたのね」
2「タカシって昨日の奴?イケメンだよな〜」
いやいや、あなたも上等ですけど…
「小笠原くんも十分モテてんじゃん、」
まあ、褒めとこうっと
それにしてもタカシって、男子から見てもイケメンとか、無敵すぎ( 笑 )
2「え〜、まあ?( 笑 )」
「え、認めてどうするのよ( 笑 )」
そういうと小笠原くんはニコって笑った。
あれ?
意外と、話しやすかったり…するの?
電車に乗ってからは、もはや地獄絵図だった。
人に酔い、揺れに酔い、、
「うわあ」
2「大丈夫?」
バランスを崩して、小笠原くんに寄りかかる状態に、
もう酔って足がフラフラ、人の多さに身動きすら出来ないし、
キョロキョロ挙動不審にいたら、
2「いいよ掴まってて」
小笠原くんは私の背中をさすってくれた。
私、今顔上げれない、真っ赤だ、、
15分は意外と長くて、やっと目的の駅に着いて、
小笠原くんに強引に手を引かれながら車両のドアを出た。
「…ごめん、」
2「酔ってるでしょ?取り敢えずいっぱい空気吸って。」
外の空気は春にしては少し冷たく、今は心地よかった。
「…ありがとう、もう大丈夫!早く学校行こ、遅れるから。」
2「ほんとに?」
小笠原くんが私の顔を覗き込んでくる。
目が…子犬…( 笑 )
あと、朝礼開始のチャイムまで15分くらい。あんまりゆっくり出来ないよね、
さっきよりは気分も良くなって、何より小笠原くんに迷惑かけるのは嫌だった。
「行こ?」
そう言って立ち上がると、
2「ん、まだフラついてんじゃん」
って、小笠原くんが手を差し伸べるから、応じるしかなかった。
いや、応じたかったから?
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア(プロフ) - meiさん» ありがとうございます!亀更新ですが、楽しみにしててくださいな^^ (2018年7月7日 18時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
mei - いつもキュンキュンしながら読んでいます。これからも頑張ってください! (2018年5月27日 17時) (レス) id: 82fa943891 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - はい!頑張って下さい! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 8koさん» 嬉しいです(;_;)初心者ですが、これからもよろしくお願いします! (2018年4月7日 21時) (レス) id: 599db03769 (このIDを非表示/違反報告)
8ko - 私アロマのコンビ大好きなので、この作品を楽しく読めました!これからも更新頑張って下さい! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 0239e72474 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ノア | 作成日時:2018年4月6日 22時