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東条「明智が言ってたんだよ‥‥!
“人間みんな死ぬ”ってのぶおは言いそうだなって‥‥」
原田「西園!」
『っえ、は、はい』
原田「明智に言っとけぇ!
“原田のぶおは死なない、のぶおが言ってた”って!」
『‥‥じゃあなんで学校やめたの』
原田の腕の中で鼻をすする東条。
西園も辛そうに原田を見つめていた。
原田「だから、やりたいことがあんだよ!たくさん!」
原田はゆっくり、東条の首から腕を抜き、東条は体を起こした。
原田「いきなりやめたのは悪かった。
お前らがそんな気持ちでいるの知らなかったから、すまん。
でもな、男にも女にもカッコつけておかなきゃいけない時が、ちゃんとあるんだ。
次の世代に残さなきゃいけないこと、たっくさんあるんだ。
だからあいつら、女装して授業やってただろ?」
『‥‥』
原田「バトンタッチだ」
優しく、東条に語り掛ける原田。
東条の目からは涙がこぼれ落ちていた。
最後、“原田のぶおは死なない”
もう一度、東条と西園にいい、2人は病室を出て行った。
『‥‥いつまで泣いてるの?』
東条「泣いてねぇよ‥‥」
『ふふっ(笑)
のぶおを信じよ?』
東条「‥‥うん」
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作者名:ねむ | 作成日時:2019年9月17日 20時