俺のスカート、どこ行った？

▽ ページ26

廉くんがバイト中に写真を撮る日に飛びます。
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東条「蘭のやつ、今日も遅刻しなかったな」


明智「あぁ」









HRが終わり、皆帰る準備をする。


明智と東条は欠伸をしながら鞄に荷物を入れている西園を横目にそんな会話をしていた。









明智「‥‥」


東条「明智」


明智「ん？」


東条「明智ってさ、西園のこと‥‥」









西園を見つめたままの明智に東条はあることを聞こうとした。

だがその声を被せるようにある人物が西園に声を掛けた。









若林「西園さん、帰ろ」


『‥‥』


若林「え、なんでそんな嫌な顔するの」









若林だ。


あの出来事から若林はマスクを外し、明るくなった。

それと同時に今まで若林となんて接点がないと思われていた西園が若林と一緒にいることに、明智達だけではなくクラス全員不思議に思っていた。









『言ったよね？私一人で帰りたいんだけど』


若林「そんなこと言わないでよ西園さんっ」









東条はそんな2人の会話を見て、明智に「なんだあれ」と言おうとした。


だけど、言えなかった。




なぜ。



それは＿＿＿。









明智「俺先帰るわ」


東条「お、おう‥‥」









若林「ね！帰ろう！西園さん！」


『しつこい』


若林「昨日は帰ってくれたじゃん‥‥！！」


『若林くんが勝手に着いて来たようなもんでしょ』









前の扉から出て行った明智とは逆の後ろの扉から出て行く西園。

西園を追いかけて出て行く若林。









堀江「最近蘭って若林と一緒にいるよね。
仲良かったっけ？」


小松「いや〜‥‥知らない」


太田「私も」









東条「‥‥」









聞けなかったのは、


＿＿＿＿＿明智の横顔が恐ろしく冷たかったから。



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