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智「どうしたの？・・ほれ、言ってみ？」
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優しいのか、
意地悪なのか
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大野先輩の方が、
吉野先生よりもわからない。
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「・・だから・・何ｯ」
智「何にもないは、通用しないよ？(笑)」
「えっ・・・」
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だって
こんなに柔らかく笑う先輩が
こんなに意地悪い事言うんだもん。
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「あの・・・・吉野先生が・・」
智「うん？」
「か・・カズにぃ・・・を―・・」
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雅紀「ちょっと、Aちゃーんｯ!」
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渋々打ち明けようとしたとき、
困った様子の相葉先輩が大きな声で私を呼んだ。
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大野先輩にチラと視線を向けると
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"俺は、いいから"
と小さく口をそう動かす。
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大野先輩は、やるせなさそうだったけれど
私は相葉先輩に少しだけ感謝した。
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「・・どうかしたんですか？」
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背の高い相葉先輩の元へ近寄ると、
私の顔の前まで体を屈めて
目の前で相葉先輩が困った顔をする。
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雅紀「あのさぁ・・」
「はい・・？」
雅紀「Aちゃん、・・」
「・・はい・・・？」
雅紀「・・なんか・・、楽しくないの？」
「・・へっ・・・？」
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珍しく図星を突く相葉先輩に
心臓がドキリと震える。
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何だか・・
どう返していいか分からなくて、
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だけど
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ただ、
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私って
こんなに分かりやすかったっけ・・？
と、そんな事をグルグルと考えていた。
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作成日時：2012年4月7日 12時
