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雅紀「あーっ・・!!ニノ、遅いよー。」
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保健室の少し前まで行くと、
いいタイミングでひょこっと顔を出した相葉先輩。
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ドキっとして、
手を離そうとしたら
カズにぃがギュっと掴み直す。
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そのまま、グイグイと私の事を引っ張って
保健室へ入るから、
心臓がザワザワしだす。
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「ちょ・・・」
潤「あれ、何で手繋いでんの？」
和也「だって、コイツ逃げるからさあ。」
「にっ・・逃げなｯ・・」
和也「だから、捕まえてんの。(笑)」
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こんなカズにぃの意地悪なんかより、
先生の方が気になって
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椅子に座っている吉野先生にチラリと視線を向けると
にこっと笑い返してくる。
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「あのっ・・・・行きましょう。もう、行きましょう！」
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そんな先生の笑顔が
逆に怖かったから、つい急かしてしまい
先輩たちが不思議そうな表情で私を見つめる。
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考えている事が
繋がれた手から伝わっちゃいそうで
妙に緊張するから
私はずっと変に笑っていた。
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翔「んじゃ・・、行こっか？」
雅紀「そうだよ、早く行こｯ。」
智「相葉ちゃん、テンション高いねぇ。」
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と、
櫻井先輩の一声で
みんながゾロゾロと保健室から出て行く。
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吉野「どうしたの？二宮くん。行かないの？」
和也「あー、行きます、行きます。」
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カズにぃの手の力がフっと緩まって
どうしたのかと見上げると
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ヘラっとして
吉野先生を見つめている。
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何だか、
優しい目で先生を見つめているから
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カズにぃだって
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みんなと同じ。
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そんな感情になる。
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何・・？
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なんなの？
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私、そんな顔見たこと無いよ。
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そんな、ヘラって笑って、
優しい口調で、
もう、モッテモテの王子様みたいな・・。
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そんな顔、見たこと無い。
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やっぱり
男の人って、
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こういう大人っぽい女の人の方が
好きなのかな・・。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作成日時：2012年4月7日 12時
