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「あの・・カズにぃ・・？」
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相葉先輩と櫻井先輩が丁寧に吉野先生を案内している中、
松本先輩と大野先輩はその後をノロノロと着いて行く。
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その後ろを、ダルそうなカズにぃが
欠伸をしながらぽてぽてと歩き
私はその後姿に小さく声を掛けた。
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和也「・・んー・・？」
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顔だけこちらへ向けて
眠そうな返事をするカズにぃ。
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「・・・あの、さっきね・・・ｯ」
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私が先を言おうとしたとき、
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吉野「あ、二宮くん？ちょっと。」
和也「なんですかー？」
「・・・あ・・」
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絶妙なタイミングで私の声を遮って
吉野先生がカズにぃの事を呼ぶから
中途半端なまま私の質問は止められる。
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仕方なく、一人彼らの後ろからゆっくりと後を着いて行っていたら
櫻井先輩が、ふと気がついたように私の方へ近づいてきた。
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翔「あれ、なんで外れてんの？」
「・・なんだか・・、どう入っていいか分からなくて・・。」
翔「ふーん。」
「あの・・私はいいので・・。」
翔「つーか・・、だったら、俺の横居ればい・・ｯ」
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と、櫻井先輩が何かを言おうとしたとき、
また
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吉野「櫻井くん、コレは何ていう場所なの？」
翔「あっ・・それは―。」
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吉野先生が遮って櫻井先輩を呼んだ。
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ピッタリのタイミングで
吉野先生が先輩たちを私から離す。
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あれ・・？
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これ、
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私の気のせいなのかな・・？
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作成日時：2012年4月7日 12時
