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休憩時間になると、
途端に教室が女子生徒だけになった。
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ﾊﾙｶ「うわぁ・・凄いね、吉野先生って(笑)」
「・・・う、うん。」
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ガランとした教室を見渡し、
呆れ顔でそう言いながら、
ﾊﾙｶは私の席へ近づいてくる。
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教室に残った他の女子生徒たちも
なんだか面白く無さそうな顔をしているけれど
やはり、吉野先生が気になるようで。
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女1「今・・、先生、保健室居るらしいよ？」
女2「・・ほんと？」
女1「うん、そうらしいよ。」
女3「あ、あと・・あの5人も居るらしいよ。」
女2「えっ、嘘ｯ？先輩たち？・・い・・・行くの？」
女3「・・行っちゃう？」
女1,2「よし、行こう！」
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"あの5人"
って絶対あの5人だよね。
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あの子たちだって、
先生じゃなくて
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結局、それ目当てじゃん。
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ﾊﾙｶ「いいの？行かなくて。」
「いいよ、別に。」
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だって、先輩たちが
吉野先生にメロメロになっちゃったって
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私は関係ないもん。
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櫻井先輩だって
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カズにぃだって
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ああいう、大人っぽくて
綺麗で、優しくて、親しみやすい女の人が好きそうだし。
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「ほら・・、次、移動だよ。行こう？」
ﾊﾙｶ「えっ・・あ、うん。」
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半ば強引にﾊﾙｶの腕を引いて、教室を出る。
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保健室へ向かう人たちとは違うんだからって
そう主張するように、
そこへ向かう人たちを横目に見て
スタスタと通り過ぎた。
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休憩時間になった途端、飛び出して行った男の子たちだって、
さっき楽しそうに出てった女の子たちもそう。
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結局みんな
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吉野先生とあの5人にしか興味ないんだから。
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そんな中に
私は入りたくないもん。
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革ベルト
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作成日時：2012年3月24日 9時
