幸せ

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涼太「なんでそんなに亜嵐くんの幸せばっか考えてるの？」





涼太くんに言われて高校の頃を思い出していた





昔から人見知りで、内気な性格だった



あんまり友達いなくて、根暗って言われたり、友達といても気弱だから、嫌なこととかでも断れなくて、自分の意見とか言えなくて

もう周りが良ければ私もそれでいいやって、流されるままだった。




だからそんなに好きでもない人に告白されても断れなかった。




涼太くんはいつも周りのこと優先して偉いねって言ってくれるそうじゃない



そんな自分が嫌いだった

思春期だったし、学校行きたくないなって、誰かといてもひとりぼっちな気がして、明るい子たちがうらやましかった





そんなとき、亜嵐に話しかけてくれた





亜嵐「はじめまして！白濱亜嵐って言います！俺と仲良くしてください！！」




びっくりしすぎて何も言えなかった

みんながかっこいいって言ってるあの白濱くんに声をかけられた
何が起こってるのって私だけじゃなくてみんなが思ってたと思う。



キラキラしてて太陽みたいな人。



私とは正反対。
関わることなんて絶対にないと思ってた




それから毎日休み時間、お昼休み、放課後、いろんなところに亜嵐が現れて、正直最初はうっとおしかった。


なんで私なんかと仲良くなりたいのかなって。
周りの女子からの視線も痛かったし、ほっといてほしかった



でも気付いたら亜嵐のペースにはまってて、いろいろ質問してくれたり、亜嵐の話もたくさんしてくれた。

うまく話せなかったけど、亜嵐はいつも面白おかしく返してくれて、いつも笑ってくれた。



宿題忘れちゃった、テスト名前書き忘れたー
でもまぁいいや、次は気をつけよ〜って馬鹿みたいに前向きで明るい



怖い女子に嫌味言われることもあったけど、こんなにモテるなんてすごいなって逆に感心してた。



亜嵐「なんか、Aちゃんといると落ち着く」



そんなこと言われたことないから嬉しくて、学校楽しいかもって思えるようになった



高校２年でクラスが一緒になってからはほぼ一緒にいて、なぜか友達も増えた。


気付いたらひとりぼっちじゃなくなってた



亜嵐が私のこと救ってくれた。


いつ好きになったかはもう覚えていない。
けどずっとそばで少しでも支えになれたらなって思ったんだ






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