好きな人と幼なじみ。2

episode56 ページ14

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ついにやってきた大会当日。

昨日も1日中最終調整してたし、見てる限りではこれ以上ないってくらい完璧な出来になってると思う。

サークル内には15グループあって、そのうちの上位3グループだけが県の大会に出れるみたい。

審査は、大学の学生はもちろん、いろんなところから見に来た一般の方の投票に加え、県のダンス協会みたいなところから来てるプロの方たちの評価を合わせて行われる。

わりとしっかりした大会だ。



北山「やれることはやってきたしあとは本領発揮するだけ！！いつも通りやろう！」

宮田「よしっ、じゃあ円陣組みますか！」



みんなで円になって中心で手を重ね合わせる。

7人の熱い気持ちと緊張が伝わってくる。



宮田「準備はいいですか！」

「「「うぇーーい！」」」

宮田「気合入れてくぞ！！」

「「「うぇーーい！」」」

宮田「楽しんでいくぞ！！」

「「「うぇーーい！」」」

宮田「行くぞー！！」

「「「おーーー！！」」」



わあなんか、すごいいい…！！

気持ちがひとつになった感じがした。


てか、円陣は北山さんじゃなくて宮田さん担当なんだ。



玉森「今日の円陣超ふつうじゃんつまんなっ」

宮田「1年生にとっては最初の円陣だからね！とりあえずかっこいいバージョン見せとかないと！」

玉森「かっこいいバージョンとか誰も求めてない」



えっ、円陣におふざけバージョンがあるんですか？

めっちゃ見てみたい。



健永「Aちゃん！優子ちゃん！頑張ってくるね！」



ふぁああああ！！

急に健永くんがキラキラ笑顔で名前呼んでくるからもう心臓飛び出そうになる。



優子「がんばって！」

「がっ、がんばれっ！！」


堂々として自信に満ち溢れてる様子でステージに向かってく健永くんと対照的に、緊張が前面に出てる高嗣の後ろ姿が見える。

高嗣は落ちサビ前に重大なアクロバットを控えてるし、こういう大会も初めてだから多分誰よりも緊張してるはず。



「高嗣」

高嗣「ん？」


振り返って緊張で引きつった顔を見せてくる。



「高嗣なら大丈夫だから自信持って！」

高嗣「痛っ！！叩くなよ」

「そんなら元気出せ！」

高嗣「お前は母ちゃんか！」



自分のツッコミに恥ずかしくなったらしく笑ってごまかしながら健永くんを追ってステージに向かっていった。


頑張れKis-My-Ft2！！


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