episode54 ページ12
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2日目も朝から夕方までみっちり練習をして長いようで短かった合宿が終わった。
GWの大会まであと4日ということもあって、 7人の集中力がすごくてただ眺めているだけの自分が嫌になるくらいだった。
普段はチャラいのにダンスのことになるとスパルタになる北山さんが部長だとメンバーも手が抜けなそうだ。
北山「よし帰るか!!車はもう行きと一緒でいい?」
藤ヶ谷「俺はおっけいだよ〜」
玉森「そうしましょっ」
宮田「みなさん帰るまでが合宿ですからね〜!」
北山「定番のフレーズな(笑)」
横尾「2人も疲れてるだろうし気をつけてね」
藤ヶ谷「気をつけマース」
そっかまた車乗らなきゃじゃん…
もう男2人に挟まれるのは嫌だなあ。
健永くんの隣はもう……しんどい。
優子「じゃあ次はわたしが後ろ乗ろっか!!」
「えっ、いや、優子は前でいいよ!」
優子「わたしばっかりいい思いしても申し訳ないし!」
高嗣「お前そんな気きくやつだったっけ」
優子「一応わたしもマネージャーだよ!?気くらいきくわ」
優子多分わたしの気持ち察してくれた。
持つべきものはやっぱりいい友や。
健永「ならAちゃん前行く??」
「えっ、あ、後ろ狭いし健永くんか高嗣が行ったほうがいいんじゃない!?」
健永「いいの??二階堂前行く?」
高嗣「いいよ俺は後ろで」
優子「あれっ、昨日いちばんに助手席に行こうとしてたのにどうしたの(笑)」
高嗣「俺も優しくなったってことよ」
優子「何があったの(笑)」
健永「じゃあ俺行っていいの?藤ヶ谷さん待ってるし行くよ?」
高嗣「おう」
まさか高嗣が後ろでいいとか言うなんて思ってなかったほんとどうしたの。
おかげで健永くんが横になる可能性はなくなり一安心。
優子はやっぱり藤ヶ谷さんと話せるポジションにいることは諦めてなくて、自分からいちばんきついはずの後ろの真ん中の席を希望して、なんなら助手席より近い距離でずっとお話してた。
もしかしてこれも計算済み?
わたしへの配慮ではなかった…??
2人の世界に入り込めないわたしたちは、それぞれの席で無言で窓の外を眺める。
行きは外の景色なんて見る余裕なかったから、こんな狭い山道通ってきてたんだってことに今気づく。
後ろの席から見える助手席側のサイドミラーにうとうとしてる健永くんが映ってるのを見つけて勝手にきゅんきゅんしてた。
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ななこ - ニカ千めちゃくちゃキュンキュンします!!続き楽しみに待ってます♪ (2020年5月1日 15時) (レス) id: c80137a213 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます!更新遅くなってしまい申し訳ないです(;_;)頑張って最後まで書き続けるのでこれからも読み続けていただけると嬉しいです♪ (2017年11月21日 16時) (レス) id: 7d31590396 (このIDを非表示/違反報告)
りりり - 更新待ってます!早く続きが読みたいです! (2017年11月4日 0時) (レス) id: f628c30d07 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - するめいかさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです(;_;)できるだけ早く更新できるように努めますのでこれからもぜひ読みに来てください♪ (2017年10月15日 15時) (レス) id: 054a8a3c7f (このIDを非表示/違反報告)
するめいか(プロフ) - 毎回楽しみにしてます!!更新まってます! (2017年10月12日 3時) (レス) id: 3574bf0e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラムネ | 作成日時:2017年10月11日 20時