【荒北靖友】キミが教えてくれた愛

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あれから数日___




この前感じた心の奥のモヤモヤはまだ消えてくれない。


もう季節は秋なのに 外の空気はまだ夏みたいに暑い。


その暑さが鬱陶しくて 無意識にため息ばかり出る。





｢はあ…｣



紗南 ｢なに、さっきからため息ばっかり！幸せ逃げちゃうよ！｣



｢んー…幸せ…｣



紗南 ｢ほらぁ、荒北とはどうなったの？早くしないと取られちゃうよー？｣



｢え、？｣





紗南が指差す先を見ると、数名の女の子に囲まれてる靖友くんと金城くんがいた。





｢え？なにあれ、｣



紗南 ｢この前の日曜日、自転車のレースあったらしくて 2人でそれに出て優勝と準優勝取ったらしいよ。


自転車部でもない2人の活躍をたまたま見てた子達がああなってるってわけ｣



｢ふぅん…｣





だからあんなに女の子に囲まれてるのか…


紗南の説明を聞いてなんとなく理解した。





紗南 ｢え、感想それだけ！？もっと嫉妬とかないの！？｣





嫉妬しないわけない。



鬱陶しそうにしてるけど、少し照れくさそうな靖友くんを見ると



なんか…嫉妬もするけど



すごく寂しくて 苦しかった。





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