【荒北靖友】キミが教えてくれた愛

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家に帰っても あの後ろ姿が頭から離れなくて


ソファーに座ってぼーっと考える。





｢彼女、帰ってきてたんだ…｣





彼女は大学進学のために引っ越して 遠距離になったと前に聞いたことを思い出した。





まだ彼に気持ちが向いてる訳じゃない。


私は靖友くんが好きだし、その気持ちが揺らいでる訳でもない。


なのに、なんでこんなにも感情が乱れるんだろう。





彼女と一緒にいる姿を見るのは初めてだった。


私は勝手に、浮気して 隠して をお互いにしてるんだと思ってた。



でもたった数秒間、2人を見ただけなのに 想いあってるのが分かる。


誰かが入り込む隙なんてない。




本当に私は彼の何だったのかな。


考えれば考えるほど、自分すらも嫌いになる。





｢バカみたい…｣





私の小さく発した声は


ため息と共に 宙に舞って消えた。





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