【荒北靖友】キミが教えてくれた愛

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紗南 ｢そのピアス可愛いね、似合ってる｣





紗南が指差すのは 誕生日に靖友くんがくれたピアス。


あの日から毎日このピアスをつけているのは、


なんだか靖友くんが傍にいてくれる気がするから。





｢ん〜、なんか、どうやって自分の気持ち伝えればいいのか分かんないんだよね｣



紗南 ｢そんなのAの思ってることそのまま言えばいいんだよ！


荒北なら受け止めてくれると思うよ？


それにあいつ、案外一途だしね。笑｣





そう言って私の心を読むみたいに 優しく微笑んでくれるから少し勇気が出た。


そのあとも話は止まらなくて、夕方になるまで2人で盛り上がっていた。





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紗南 ｢じゃあ気をつけて帰るんだよ！次は○○駅の近くのパフェね！｣



｢うん！紗南も気をつけてね｣





別れ道で手を振りながらお互いの家に帰る。


途中お茶を切らしたのを思い出して コンビニに向かうと、さっきまで軽かった足がコンビニの手前でブレーキをかける。





ねえ、なんでかな？


随分と連絡も取ってないし会ってもない。


もう忘れたはずだった。



でも胸の奥の感情が掻き乱れるのがわかる。




今 私の目に映るのは、彼女と仲良く手を繋ぐ “彼” の後ろ姿だった。





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