お姉ちゃんなんて…大嫌い2

Part51 ページ29

あんずsaid

あの日…あの喧嘩以来Aとは、口を聞いていない。
家にいてもあまり顔を合わせなくなった。

謝ろうと思ったけど、それが出来なかった。
ううん…。出来ない。

だって…許してもらえないんだから。
私は、今までAの為と思ってやって来た。
けれど、あの子にとってそれは、余計なお世話に過ぎない。
そんな事に気付けなかった。
気付かなかったんだ…。結果Aを傷つける形になってしまった。

あんず「はぁ…」

真緒「あんず元気ないな?大丈夫か?」

あんず「あ…真緒くん。大丈夫だよ」

心配して声を掛けてくれた真緒くん。

真緒「Aが休んでから１週間か…」

Aは、１週間前から学校を休んでいる。
家にいても部屋に篭っており、出てこない。
１週間顔を見ていない。

こんな事初めてだ。私は、心配で心配で
堪らなかった。

あんず「…うん…」

真緒「大丈夫だ。きっとまた元気になって
学校に来るから…。あんずまでそんな顔をするなよ」

あんず「そうだね…」

そんな事真緒くんと話していると
何だか騒がしい。

真緒「何か廊下が騒がしいな…。何かあったのか?」

あんず「うーん…。何だろ…。見に行って見る?」

真緒「そうだな。これ以上騒いでると
副会長に怒られるしな」

そう言い真緒くんと廊下に出てみる事に。

珍しく1年生と3年生がいた。

え…?本当何があったの?

近くにいた千秋先輩に聞いてみる事に。

あんず「千秋先輩。この騒ぎは一体?」

千秋「プロデュース科に新しい女子が…」

新しい子?聞いた事ない。
皆が見てる方を見てみると…

あんず「え…?」

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