Part40 ページ12
『此処が私のお気に入りの場所』
此処は、静かで良い。図書室も静かで好きだけど、此処が一番好き。
ゆうた「此処良いですね。丁度日陰になってるし、人もあまり通らないし！昼寝出来るのに
良い場所です」
『だよねだよね！此処なら邪魔されないし』
2人でそんな事を話していると
突然ゆうたくんの顔が曇った。
『どうしたの?』
ゆうた「あっ、いやすみません。
ちょっとアニキの事を考えてて…」
『ひなたくんの事?』
ゆうた「俺達双子なのにどうしてこう違うのかなって思って…」
『………。』
ゆうたくんも…そう考えちゃうんだ…。
ゆうた「アニキは、明るくて社交的で器用で
何でも出来る。だから友達も俺より多くて…」
ポツリポツリと話し始めたゆうたくん。
あぁ…。凄く分かる。
私も同じ思いをしてるから…。
ゆうた「アニキが羨ましいです…」
微笑みながらそう言うゆうたくんの顔は、
何処か悲しそうで…。
気が付いたら私は、ゆうたくんを抱き締めていた。
ゆうた「先輩!?」
『ゆうたくんにも良い所沢山あるよ!!』
ゆうた「……っ」
『私は、知ってる…!!だから…そんな悲しそうな顔しないで…!悲しそうに笑わないで…辛いなら…辛いって…言ってよ…』
私だけだと思ってた。私だけが辛い思いをしてると思ってた。でも、違ったんだ…。
ゆうた「A先輩…ありがとう…ございます…」
そう言うゆうたくんの声は、震えていた。
その声を聞いて、私は涙が零れた。
ゆうた「先輩…何で泣いてるんですか?」
『泣いてなんか…ないよ…ｸﾞｽ…』
ゆうた「ふふっ…先輩ありがとうございます…」
そう言ってゆうたくんは、私の背中を優しくさすってくれた。
最近の私泣きすぎだ。後輩の前で泣くなんて…。
しかも…慰めて貰うなんて…。
ゆうた「先輩は、泣き虫なんですね」
さっきまでの震えた声とは、違い
優しい声だった。
元気になって…良かった…。
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アリス(プロフ) - クロさん» ご愛読頂きありがとうございました！妹さんなのですね。あるある話なので、不快な思いさせてしまったかと思ったのですが…感動した。そう言って頂いて安心しました（*＾＾*)共感して頂いたて夢主ちゃんもきっと喜んでいます（*＾＾*) (2018年1月20日 9時) (
レス) id: 00645588a7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 弱い死神さん» ご愛読頂きありがとうございました！姉妹あるある話を書かせて頂いたのですが…感動してくださったのですね！実際こういう体験された方多分いらっしゃるでしょう。これを見て嫌な思いされたかと思ったのですが、良かったです！ (2018年1月20日 9時) (レス) id: 00645588a7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 僕も妹だから、すごく夢主ちゃんの気持ちがわかるんですよね〜あとすっごい感動しました〜(*´∀｀*) (2018年1月20日 6時) (レス) id: bc3a14b627 (このIDを非表示/違反報告)
弱い死神 - えっ、何この感動ストーリー…僕妹だからさらに泣いた。めっちゃいい。(*´ω｀*) (2018年1月19日 23時) (レス) id: 66c4d0e85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2018年1月15日 17時
