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53話 ページ9






高遠「思い上がらないことだ。君のような人間はこの世の中にごまんといる」

高遠は花瓶に入っているバラをとった。

高遠「金田一君。何だか君とはまた会えそうな気がするよ。そうなったら、長い付き合いになりそうだね。探偵と犯罪者……。
決して交わることのない平行線としてね」

そう言って、高遠は消えた。

リー「クソッ!逃げられた!」

リーさんは、ケータイで警察の人に話しながら食堂を出て行った。

お兄ちゃんは、濱さんの所へ行き話しかけた。

一「濱さん…。君はマー君を殺してなんかいない。きっとそれは、死んだマー君が1番よく分かっていると思う」

今度は竜二の側に行き頭に手を置いた。

一「お前強いじゃん」

そう言って竜二を立たせた。

私は、竜二の側に行った。

貴方「…竜二のバカ」

竜「A……」

貴方「心配かけさせないでよ!」

そう言って、竜二に抱きついた。

一「ちょっ、おい!一旦離れろ‼︎」

美「はじめちゃん!」

竜「…ごめん」

貴方「無事でよかった……」

竜二は、抱きしめ返してくれた。

一「お願いだから、離れて!」

美「はじめちゃん!邪魔しないの‼︎」

…この時、ちょっと泣いてたのは私だけの秘密。




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作者名:有チエ | 作成日時:2014年7月24日 22時

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